オウム真理教の
元代表の
麻原彰晃、
本名・
松本智津夫死刑囚(63)らの
死刑執行を
受けた、
死刑囚の
弁護士らの
声です。
オウム真理教の
元代表の
麻原彰晃、
本名・
松本智津夫死刑囚の
1審で
国選の
弁護士を
務めた、
小川原優之弁護士は「
一連の
事件は、
松本死刑囚の
指示で
行われたとされる
中で、
審理が
1審だけで
終わってしまい、
解明されていない
事実が
たくさんあったと
思います。
責任能力に
疑いが
ある状態で
審理が
尽くされないまま
死刑が
執行されたことは
残念です」と
話しています。
松本死刑囚の弁護士「審理尽くされないまま死刑執行は残念」
オウム真理教の元代表の麻原彰晃、本名・松本智津夫死刑囚の1審で国選の弁護士を務めた、小川原優之弁護士は「一連の事件は、松本死刑囚の指示で行われたとされる中で、審理が1審だけで終わってしまい、解明されていない事実がたくさんあったと思います。責任能力に疑いがある状態で審理が尽くされないまま死刑が執行されたことは残念です」と話しています。
土谷死刑囚と遠藤死刑囚の弁護士「弟子たちの同時執行は残念」
土谷正実死刑囚と遠藤誠一死刑囚の、代理人を務めた野崎研二弁護士は「教祖である松本死刑囚の死刑執行は当然だと思う。しかし弟子たちをマインドコントロールして完全に支配下におき、判断能力を失わせた状態で起こした宗教団体の犯罪だということを考慮せず、法務省が弟子たちの死刑も同時に執行したのは残念だ」と話しています。
土谷死刑囚は2審まで否認を続けていましたが、野崎弁護士が担当した最高裁判所では罪を認めていて、弁護士によりますと死刑が確定した際には事件の全容がわかるような文章を書くことを目指していたということです。しかし結局実現せず、その後は手紙などのやり取りだけになっていたということです。
また、遠藤死刑囚については、1審の途中まで代理人を務め、その段階では罪を認めていましたが、その後、代理人を解任され否認に転じたということです。野崎弁護士は「否認していたことなどが執行の順番に影響したのではないか。宗教団体の事件を理解してもらうのは難しいと思う」と話していました。
井上死刑囚の再審担当の弁護士「残念で怒りを覚える」
井上嘉浩死刑囚の再審を担当していた伊達俊二弁護士は「井上死刑囚はことし3月に再審を請求したばかりで、その協議が進んでいただけに執行は誠に残念で、正直、怒りを覚える。法務省には厳重に抗議をしたい。井上死刑囚は、オウム真理教の13人の死刑囚のうち唯一、死刑か無期懲役か、裁判で判断が分かれていた。事件の真相解明と、今回の死刑執行の在り方を問うためにも、今後、死後の再審請求を改めてするか井上死刑囚の家族と相談して検討したい」と話しています。
遠藤死刑囚の再審請求の代理人弁護士「判断前の執行に憤り」
遠藤誠一死刑囚の再審請求で代理人を務める堀井準弁護士は「遠藤死刑囚はサリンの作成には関わったが、使われるという認識はなかったとする新たな証拠を元に確信を持って再審を求めていたが、ことし5月に東京地裁が棄却をしたため即時抗告をしていた。その判断が出る前に死刑を執行したことに憤りを覚えます。弁護団と相談をして請求を継続するか対応を検討したい」と話しています。
新実死刑囚取り調べた元捜査員「安らかに眠ること祈る」
警視庁捜査一課の元捜査員で、新実智光死刑囚の取り調べにあたった酒井美次さん(70)は、当時を振り返り、「新実死刑囚の取り調べには10か月以上、あたった。自分が起こしたことの大きさが怖くなって落ち込むことが多く、調べでは口を開くのをしぶっていたが、徐々に詳細を話すようになり、一連の事件の全容解明につながった。しかし、取り調べの段階では、被害者に対しての反省の言葉を口にすることは一度もなく、松本死刑囚への信仰心を捨てられない様子だった」と話しました。
そのうえで死刑が執行されたことについて「残忍な手口で多数の犠牲者を出した罪は大きく、死刑執行は当然だし、本人も当時から覚悟していた。しかし取調室で長期間、向き合い、家族のことやこれまでの人生の話をし、アドバイスもした身としては安らかに眠ることを祈っている」と話していました。
死刑囚らと面会した専門家「粛々と死刑執行は残念」
オウム真理教の死刑囚らと面会してきた心理学が専門で立正大学の西田公昭教授は「急な死刑執行で正直驚いている。麻原については、生かしておいてもプラスの要素がないため、理解できるが、麻原以外の6人の死刑囚については拘置所内での気持ちの変化などを調べれば、信仰を続けた人、信仰から離れた人の心理的メカニズムの調査として社会に生かせることがあったのではないかと思っていたので、粛々と死刑を執行したことについて残念な気持ちが拭えません」と話していました。