今月5日までの
1週間に
全国で
1万3000
人余りが
熱中症で
病院に
搬送されたことが
総務省消防庁のまとめでわかりました。ことしの
搬送者数は
合わせて
7万人を
超え、
過去最も多かった
平成25
年の
搬送者数をすでに
上回りました。
総務省消防庁のまとめによりますと、
先月30
日から
5日までの
1週間に
熱中症で
病院に
搬送された
人は
全国で
1万3575
人に
上りました。
ことし4月末からの搬送者数は合わせて7万1266人となり、去年の同じ時期の2倍近くに達したほか、統計期間が異なるものの過去最も多かった平成25年6月から9月の5万8729人をすでに上回り、年間で最も多くなっています。
先週の都道府県別の搬送者は
▽東京都が1346人と最も多く
▽埼玉県が977人
▽愛知県が938人
▽神奈川県が918人で、西日本を中心とした豪雨の被災地を含む県では
▽広島県が263人
▽岡山県が259人
▽愛媛県が171人と去年の同じ時期に比べて2割から4割ほど増えました。
症状の程度は、死亡した人が13人に上ったほか、入院が必要な人は4362人で、このうち3週間以上の入院が必要な重症は194人、このほか軽症が9059人でした。
年齢別では、65歳以上の高齢者が6197人と全体の半数近くを占めたほか、18歳以上から65歳未満が5540人、18歳未満が1838人でした。
総務省消防庁は、部屋の温度をこまめにチェックして冷房を適切に使うほか、こまめに水分を補給し、特にお年寄りなどは気づかないうちに水分が奪われることがあることから、のどが渇いていなくても水を飲むようにするなど、熱中症に十分な対策を取るよう呼びかけています。
そして、めまいや立ちくらみ、手足のしびれなど熱中症の症状が確認された場合は涼しい場所へ移動し、保冷剤で体を冷やすなどの応急手当を行ったうえで、症状が改善されず、受け答えがおかしいなどの意識障害やけいれんなどの重い症状が見られた場合はためらわずに救急車を呼ぶよう呼びかけています。