日本新聞: iPS細胞から血小板作り投与する治療法年内にも治験開始へ

iPS細胞さいぼうから血小板けっしょうばん作づくり投与とうよする治療ちりょう法ほう年内ねんないにも治験ちけん開始かいしへ

Apr 26, 2021 06:04 1

Furigana

京都きょうと市しのベンチャー企業きぎょうが進すすめる、iPS細胞さいぼうから血小板けっしょうばんという血液けつえきの成分せいぶんを作り出つくりだし患者かんじゃに投与とうよする治療ちりょう法ほうの治験ちけんの計画けいかくについて、国くにの機関きかんの調査ちょうさが終おわったことから、会社かいしゃでは、医療いりょう機関きかんでの審査しんさを経へたうえで、年内ねんないにも治験ちけんを始はじめたいとしています。

これは、京都きょうと市しのバイオベンチャー企業きぎょう「メガカリオン」が26日にち、発表はっぴょうしました。

この会社かいしゃでは、iPS細胞さいぼうから血液けつえきの成分せいぶんの一ひとつで止血しけつに必要ひつような血小板けっしょうばんを作り出つくりだし「血小板けっしょうばん減少げんしょう症しょう」の患者かんじゃに投与とうよする治療ちりょう法ほうについて、国くにの承認しょうにんを得えるために、実際じっさいにヒトに投与とうよする治験ちけんの計画けいかくを進すすめています。

会社かいしゃによりますと、治験ちけんの計画けいかく書しょを医薬品いやくひんなどの審査しんさを行おこなう国くにの機関きかんPMDA＝医薬品いやくひん医療いりょう機器きき総合そうごう機構きこうに提出ていしゅつし、調査ちょうさが終おわったということです。

計画けいかくでは、京都大きょうとだい学がくから提供ていきょうを受うけた第三者だいさんしゃのiPS細胞さいぼうから血小板けっしょうばんを作り出つくりだし、成人せいじんの男女だんじょおよそ10人にんに実際じっさいに投与とうよして、1年間ねんかんかけて安全あんぜん性せいや有効ゆうこう性せいを確認かくにんするということです。

会社かいしゃによりますと、治療ちりょうに使つかう血小板けっしょうばんは現在げんざいは献血けんけつに頼たよっていますが、iPS細胞さいぼうから作り出つくりだすことができれば大量たいりょう生産せいさんも可能かのうになるということで、今後こんご、実際じっさいに投与とうよを行おこなう予定よていの京都大きょうとだい学がく医学部いがくぶ附属ふぞく病院びょういんで改あらためて審査しんさを受うけたうえで、承認しょうにんされれば年内ねんないにも投与とうよを始はじめたいとしています。