イタリア西部サルディーニャ島沖のブデッリ島に30年以上も一人で住み続け、「イタリアのロビンソン・クルーソー」とも呼ばれた男性が、島を出ることを決意しました。
ブデッリ島の小屋で暮らすマウロ・モランディさん(81)は25日、フェイスブックへの投稿で島に別れを告げる決意を表明しました。「私が32年間やってきたように、これからも島が守られることを願っている」と書き、不本意な退去であることにも言及しました。
元教師のモランディさんは1989年、イタリアからポリネシアへ向かう航海の途中で漂着したブデッリ島に魅了され、そのままとどまることを決めました。
モランディさんは昨年、CNNとのインタビューで、島から「引っ張り出される」まで何としてもとどまるつもりだと語り、「ほかに住む場所はないし、やることもない」と主張していました。
モランディさんは砂浜のごみを拾い、夜に大騒ぎしようとやって来る集団を追い出して、島を守ってきたと話しました。