記事後半では試合の詳しい経過をお伝えしています。ーー 123 456 789 計HE 阪神 000 000 000 043 オリ 001 300 31X 8120.
オリックスが大量リード守り勝利 宮城が6回無失点
59年ぶりに関西のチームどうしの対戦となったことしの日本シリーズは、28日の第1戦で阪神がオリックスのエース山本由伸を打ち崩して勝ち、29日夜、第2戦が京セラドーム大阪で行われました。
試合は3回、オリックスがツーアウト二塁のチャンスで、28日、ベンチから外れた2番・西野真弘がタイムリースリーベースを打ち先制しました。
続く4回には7番・紅林弘太郎からの4者連続ヒットで3点を奪い、阪神の先発、西勇輝を、この回の途中でマウンドから降ろしました。
7回には2アウト満塁から代打・ゴンザレスが走者一掃のタイムリーツーベースを打ち一気に突き放しました。
投げては先発の宮城大弥が、変化球を効果的に使うピッチングで6回まで投げ、28日13安打の阪神打線をヒット4本、無失点に抑え、リリーフ陣も得点を与えませんでした。
オリックスは大量リードを守りきって8対0で勝ち、対戦成績を1勝1敗としました。
阪神は1点を追う4回、2アウト一塁二塁のチャンスでノイジーが三振に倒れて追いつくことができず、その後もオリックスの投手陣に抑えられ、先発した西も4回途中4失点と粘れませんでした。
第3戦は31日、阪神の本拠地、甲子園に舞台を移し、午後6時から行われます。
《両チーム監督・選手談話》
◆オリックス 中嶋監督「なんとかやり返せて良かった」
オリックス 中嶋聡監督は勝利監督インタビューで「きのうの試合が本当に申し訳ないなと思いましたので、なんとかやり返せて良かった」と話しました。3回の先制の場面について「先取点がどうしても欲しかった。西野がよく打ってくれた」と話しました。そして4回の追加点の場面については「宮城がしっかり投げてピンチを抑えてくれて、それがしっかりつながったと思う」と振り返りました。
また宮城投手の好投については「初戦で山本が打たれちゃったので、宮城にプレッシャーがかかったと思うが、しっかりやり返してくれたかなと思います」と褒めていました。
そして「たまたまこういう点差になりましたけれども、途中までは僅差のどっちに流れがいってもおかしくない試合だった。絶対に気の抜けない試合になっている」と話しました。第3戦に向けては「甲子園で試合ですか…。なかなか厳しい展開になると思うが、しっかりといいゲームをして喜んでもらえるようなゲームをしたい」と話しました。
◆オリックス 西野真弘「いいところに打球」
3回に先制のタイムリースリーベースヒットを打ったオリックスの西野真弘選手は「後ろにつなごうと思って打席に入ったが、いいところに打球がいってくれてよかった。久しぶりに三塁ベースまで走って足がふらふらしていたがアウトにならなくてよかった」と話していました。
◆オリックス 宮城大弥「気合い入れて臨んだ」
先発して6回無失点と好投した宮城大弥投手は「きのう由伸さんが負けてしまったので『勝ったらやり返せる』と気合いを入れて試合に臨んだ。周りの守備に助けられながらいいピッチングができた」と話していました。1点を先制した直後の4回に2アウト一塁二塁のピンチを三振で切り抜けてガッツポーズを見せた場面については「野手が点を取ってくれたのでいいリズムで抑えたかったがうまくいかなかった。それでも、無失点と失点では雰囲気が全然違うので、しっかり抑えられてよかった」と話していました。阪神の本拠地、甲子園球場で行われる第3戦に向けて「あさってからビジターになるが負けないように応援をお願いします」と話していました。
◇阪神 岡田監督「1勝1敗でいいと思っていた」
阪神の岡田彰布監督は、けん制の悪送球やフォアボールがからんで4回途中を4失点で降板した先発の西勇輝投手について「試合形式の練習でもよかったから先発を託したが、自分のけん制エラーと2アウトからのフォアボールは自滅みたいなもん」と厳しい評価でした。
第1戦は8対0で勝ち、29日夜は逆に0対8で負けたことについては「1勝1敗でいいと思っていた。えらい極端な2試合になったけど」と話しました。そのうえで自身の背番号「80」にちなんで「番号的にはよかったと思う」と最後は冗談を言って報道陣を笑わせ、引き上げていきました。
《試合経過》
《先発メンバー》
◇先攻:阪神
1.(中)近本
2.(二)中野
3.(右)森下
4.(一)大山
5.(三)佐藤輝
6.(左)ノイジー
7.(指)ミエセス
8.(遊)木浪
9.(捕)坂本
投手:西勇輝
第1戦から7番・指名打者を、先制タイムリーの渡邉諒からミエセスに変更しています。
◆後攻:オリックス
1.(中)中川圭
2.(二)西野
3.(捕)森
4.(一)セデーニョ
5.(指)頓宮
6.(三)宗
7.(遊)紅林
8.(右)野口
9.(左)廣岡
投手:宮城
第1戦から野手の先発を3人入れ替え、打順も3番の中川圭を1番に、4番の森を3番にするなど変更してきました。
18:33【試合開始】吉高由里子さんが始球式
日本シリーズ第2戦。試合開始前には始球式が行われ、俳優の吉高由里子さんがつとめました。そして午後6時33分に阪神の攻撃で試合が始まりました。オリックスの先発は宮城大弥投手です。
【1回表】阪神 初ヒットも無得点
阪神は1アウトから2番・中野がチーム初ヒットで出塁しましたが、あとが続かず、無得点で攻撃を終えました。
1.近本 空振り三振
2.中野 センター前ヒット
3.森下 ライトフライ
4.大山 ショートゴロ
(オリックス0-0阪神)
【1回ウラ】走者出すも無得点 判定めぐり岡田監督抗議も
オリックスは2番・西野がフォアボールで出塁しましたが、あとが続かず無得点でした。また、森選手のファーストへの打球をめぐって審判団の意見が分かれ、協議のうえ、ファウルとされた判定について岡田監督が審判団に抗議する場面もありました。
1.中川 ファーストゴロ
2.西野 フォアボール
3.森 見逃し三振
4.セデーニョ サードゴロ
(オリックス0-0阪神)
【2回表】阪神 三者凡退
阪神は5番・佐藤輝明からの攻撃でしたが宮城の前に三者凡退でした。
5.佐藤輝 サードファウルフライ
6.ノイジー サードライナー
7.ミエセス 見逃し三振
(オリックス0-0阪神)
【2回ウラ】オリックスも三者凡退
オリックスは三者凡退に終わりました。古巣との対戦となる阪神の先発・西勇輝はテンポよく投げて1回と2回を0点に抑えました。
5.頓宮 ショートゴロ
6.宗 空振り三振
7.紅林 ピッチャーゴロ
(オリックス0-0阪神)
【3回表】阪神 2イニング連続で三者凡退
阪神はこの回も三者凡退でした。オリックスの宮城が3回までに3つの三振を奪い好投しています。
8.木浪 空振り三振
9.坂本 セカンドゴロ
1.近本 サードゴロ
(オリックス0-0阪神)
★【3回ウラ】オリックス 西野のタイムリーで先制
オリックスは9番・廣岡がチーム初ヒットで出塁し、相手の西勇輝の一塁へのけん制球がそれた際に二塁まで進みました。2番・西野が右中間へタイムリースリーベースを打って1点を先制しました。
8.野口 セカンドゴロ
9.廣岡 レフト前ヒット
1.中川 ファーストファウルフライ
2.西野 右中間タイムリースリーベースヒット
(オリックス1-0阪神)
3.森 ピッチャーゴロ
【4回表】阪神 チャンスも同点ならず
阪神は2アウトから大山と佐藤輝明の連続ヒットで一塁二塁のチャンスを作りましたが、6番・ノイジーが空振り三振に倒れました。三振でピンチを切り抜けたオリックスの宮城にはガッツポーズが出ました。
2.中野 内野安打
3.森下 ショートゴロ ダブルプレー
4.大山 レフト前ヒット
5.佐藤輝 レフト前ヒット
6.ノイジー 空振り三振
(オリックス1-0阪神)
★【4回ウラ】オリックス 連続タイムリーで3点追加
オリックスは、2アウト一塁三塁のチャンスで8番・野口がセンター前へタイムリーヒットを打って2点目を奪いました。なおもチャンスで9番・廣岡と1番・中川圭太がタイムリーヒットで続き、リードを4点に広げました。4連続ヒットを打たれた阪神・先発の西勇輝は降板し、ビーズリーがマウンドに上がりました。
4.セデーニョ セカンドゴロ
5.頓宮 ショートゴロ
6.宗 フォアボール
7.紅林 ライト前ヒット 2アウト一塁三塁
8.野口 センター前タイムリーヒット 2アウト一塁三塁
(オリックス2-0阪神)
9.廣岡 レフト前タイムリーヒット 2アウト一塁二塁
(オリックス3-0阪神)
1.中川圭 レフト前タイムリーヒット 2アウト一塁二塁
(オリックス4-0阪神)
▼阪神投手交代:西勇輝→ビーズリー
2.西野 ライトフライ
【5回表】阪神は三者凡退
阪神は三者凡退でした。援護をもらったオリックスの宮城は5回まで毎回の5奪三振と好投しています。
7.ミエセス ショートゴロ
8.木浪 見逃し三振
9.坂本 ショートゴロ
(オリックス4-0阪神)
【5回ウラ】オリックス 好打順も三者凡退
オリックスは3番から始まる好打順でしたが三者凡退に終わり、3回と4回に続く得点はなりませんでした。
3.森 サードフライ
4.セデーニョ 空振り三振
5.頓宮 ショートライナー
(オリックス4-0阪神)
【6回表】阪神 3巡目の攻撃に入るも無得点
阪神は3巡目の攻撃に入りましたが、この回も無得点でした。無失点の好投を続けているオリックスの宮城は球数が100球を超えました。
1.近本 セカンドゴロ
2.中野 フォアボール
3.森下 ショートライナー
4.大山 ライトフライ
(オリックス4-0阪神)
【6回ウラ】オリックス 2アウト満塁も追加点ならず
オリックスはフォアボールと2本のヒットでツーアウト満塁のチャンスを作りましたが、2番・西野が打ち取られ追加点はなりませんでした。
6.宗 ショートライナー
7.紅林 フォアボール
8.野口 内野安打(バントヒット)1アウト一塁二塁
9.廣岡 サードフライ 2アウト一塁二塁
1.中川圭 レフト前ヒット 2アウト満塁
2.西野 サードゴロ
(オリックス4-0阪神)
【7回表】阪神 4回目の三者凡退
阪神はこの試合4回目の三者凡退で攻撃を終えました。オリックスは投手リレーに入り、宇田川がマウンドへ。先発した宮城は6回を投げてヒット4本、無失点の好投でした。
▼オリックス投手交代:宮城→宇田川
5.佐藤輝 空振り三振
6.ノイジー センターフライ
7.ミエセス 空振り三振
(オリックス4-0阪神)
★【7回ウラ】オリックス 3点を追加
オリックスはこの回からマウンドにあがった阪神の3人目・岡留からセデーニョと頓宮の連続ヒットなどで2アウト満塁のチャンスを作りました。このチャンスで代打のゴンザレスが阪神の4人目・島本から左中間のフェンス直撃の走者一掃のタイムリーツーベースを打って3点を追加しました。
▼阪神投手交代:ビーズリー →岡留
3.森 セカンドゴロ
4.セデーニョ センター前ヒット
5.頓宮 レフト前ヒット 1アウト一塁二塁
6.宗 ライトフライ 2アウト一塁二塁
7.紅林 フォアボール 2アウト満塁
▼阪神投手交代:岡留→島本
8.ゴンザレス(代打) 左中間3点タイムリーツーベース
(オリックス7-0阪神)
9.廣岡 ショートゴロ
【8回表】阪神 三者凡退 4回以降ヒット出ず
阪神はこの回も三者凡退でした。4回以降ヒットがありません。
▼オリックス投手交代:宇田川→山崎颯
8.木浪 ファーストゴロ
9.代打・糸原 ファーストゴロ
1.近本 セカンドフライ
(オリックス7-0阪神)
★【8回ウラ】オリックス 1点を追加
阪神は5人目の加治屋がマウンドにあがりました。オリックスは1アウト二塁三塁のチャンスで途中出場の小田のファーストへのあたりが阪神の大山のエラーを誘い、この間に1点を追加しました。
1.中川 ファーストファウルフライ
2.大城 ショートゴロ(エラーで出塁)
3.森 ライトへのツーベースヒット 1アウト二塁三塁
4.小田 ファーストゴロ(エラーの間に得点) 1アウト一塁三塁
(オリックス8-0阪神)
5.Tー岡田(代打) デッドボール 1アウト満塁
6.宗 サードファウルフライ 2アウト満塁
7.紅林 セカンドゴロ
【9回表】阪神 得点を奪えず オリックスが8-0で勝利
オリックスの4人目・小木田がマウンドに上がり、阪神を3人で抑えました。阪神は得点を奪えず。日本シリーズの第2戦はオリックスが8対0で勝ち、対戦成績を1勝1敗としました。
▼オリックス投手交代:山崎颯→小木田
2.中野 ショートゴロ
3.森下 ファーストファウルフライ
4.大山 ピッチャーゴロ
(オリックス8-0阪神)
《試合前の動きは》
◇阪神 近本光司 相手先発の宮城を想定して打撃練習
阪神の1番・近本光司選手は第1戦で、2点タイムリースリーベースなど3安打をマークしました。第2戦を前にしたバッティング練習ではオリックスの先発・宮城大弥投手と同じ、左投げのバッティングピッチャーのボールに対して1球1球、入念に確認しながらレフトの方向へ打球を飛ばしていました。宮城投手の特徴であるアウトコースに逃げる変化球に対して、どのように対応するか注目です。
◆オリックス 森友哉 打撃練習で状態の良さ示す
オリックスの森友哉選手は、プロ10年目にして初めての日本シリーズの舞台です。29日午後3時ごろからバッティング練習を始めました。28日の第1戦では会場の京セラドーム大阪の天井に当たるほどの大きな打球を打ちましたが、打球が落ちてこなかったため、球場のルールでツーベースヒットとなりました。第2戦前の練習でも鋭い当たりを何度も打って状態の良さを伺わせていました。
《予告先発(成績はレギュラーシーズン)》
3年連続2桁勝利をあげ、クライマックスシリーズのファイナルステージでも好投。22試合 10勝4敗 防御率 2.27
2018年までオリックスでプレーし、古巣との対戦に。
18試合 8勝5敗 防御率3.57