日本新聞: 石破首相全国戦没者追悼式式辞で「反省」使うのは2012年以来

石破いしば首相しゅしょう全国ぜんこく戦没せんぼつ者しゃ追悼ついとう式しき式辞しきじで「反省はんせい」使つかうのは2012年にせんじゅうにねん以来いらい

N2 Aug 15, 2025 15:08 4

Furigana 翻译

「終戦しゅうせんの日ひ」の15日じゅうごにち、石破いしば総理そうり大臣だいじんは政府せいふ主催しゅさいの全国ぜんこく戦没せんぼつ者しゃ追悼ついとう式しきの式辞しきじで、戦後せんご80年はちじゅうねんが経過けいかし、戦争せんそうを知しらない世代せだいが大多数だいたすうとなったとした上うえで、戦争せんそうの反省はんせいと教訓きょうくんを深ふかく胸むねに刻きざみ、恒久こうきゅう平和へいわの実現じつげんに向むけて行動こうどうしていく決意けついを示しめしました。

この中なかで石破いしば総理そうり大臣だいじんは「今日こんにちのわが国くにの平和へいわと繁栄はんえいは、戦没せんぼつ者しゃの尊とうとい命いのちと、苦難くなんの歴史れきしの上うえに築きずかれたものであることを私わたしたちは片時かたときたりとも忘わすれない。

改あらためて、衷心ちゅうしんより、敬意けいいと感謝かんしゃの念ねんをささげる」と述のべました。

その上うえで「先さきの大戦たいせんから80年はちじゅうねんがたち、今いまでは戦争せんそうを知しらない世代せだいが大多数だいたすうとなった。

戦争せんそうの惨禍さんかを決けっして繰くり返かえさない。進すすむ道みちを二度にどと間違まちがえない。あの戦争せんそうの反省はんせいと教訓きょうくんを、今いま改あらためて深ふかく胸むねに刻きざまねばならない」と強調きょうちょうしました。

そして「この80年間はちじゅうねんかん、わが国くには一貫いっかんして、平和へいわ国家こっかとして歩あゆみ、世界せかいの平和へいわと繁栄はんえいに力ちからを尽つくしてきた。

月">歳月さいげつがいかに流ながれても、悲痛ひつうな戦争せんそうの記憶きおくと不戦ふせんに対たいする決然けつぜんたる誓ちかいを世代せだいを超こえて継承けいしょうし、恒久こうきゅう平和へいわへの行動こうどうを貫つらぬいていく。いまだ争あらそいが絶たえない世界せかいにあって、分断">分断ぶんだんを排はいして寛容かんようを鼓こし、今いまを生いきる世代せだいとこれからの世代せだいのために、よりよい未来みらいを切きり拓ひらく」と述のべました。

【動画どうが】石破いしば首相しゅしょうの式辞しきじ

動画どうがは2分にふん44秒よんじゅうよんびょうデータ放送データほうそうではご覧らんになれません。

式辞しきじで「反省はんせい」ということば使つかわれたのは2012年にせんじゅうにねん以来いらい

全国ぜんこく戦没せんぼつ者しゃ追悼ついとう式しきでの総理そうり大臣だいじんの式辞しきじで「反省はんせい」ということばが使つかわれたのは2012年にせんじゅうにねん以来いらいとなります。

当時とうじの野田のだ総理そうり大臣だいじんは「先さきの大戦たいせんでは多おおくの国々くにぐに、とりわけアジア諸国しょこくの人々ひとびとに対たいし多大ただいの損害そんがいと苦痛くつうを与あたえた。

深ふかく反省はんせいし犠牲ぎせいとなられた方々かたがたとそのご遺族いぞくに謹つつしんで哀悼あいとうの意いを表ひょうする」と述のべました。

こうした表現ひょうげんは自民党じみんとうの総理そうり大臣だいじんも含ふくめ歴代れきだい、踏襲とうしゅうされてきたものでした。

一方いっぽう、安倍あべ総理そうり大臣だいじんは、第1次だいいちじ政権せいけんの2007年にせんななねんの式辞しきじでは「反省はんせい」という表現ひょうげんを使つかいましたが、第2次だいにじ政権せいけん発足ほっそく後ごの2013年にせんじゅうさんねんの式辞しきじではアジア諸国しょこくの人ひとたちの損害そんがいや苦痛くつうには言及げんきゅうせず、「反省はんせい」ということばも用もちいませんでした。