일본어 뉴스: 福祉の相談支援人員確保が困難に機能集約化で特例制度創設へ

福祉ふくしの相談そうだん支援しえん人員じんいん確保かくほが困難こんなんに機能きのう集約しゅうやく化かで特例とくれい制度せいど創設そうせつへ

N1 Aug 25, 2025 05:08 1

Furigana 번역

介護かいごや障害しょうがい福祉ふくしなど、分野ぶんやごとに配置はいちされている福祉ふくしの相談そうだん支援しえんに当あたる人員じんいんの確保かくほが、今後こんご、人口じんこう減少げんしょうによって特とくに地方ちほうで難むずかしくなるとして、厚生こうせい労働ろうどう省しょうは、機能きのうを集約しゅうやく化かするための特例とくれい制度せいどを創設そうせつする方針ほうしんを固かためたことがわかりました。

国くにの推計すいけいによりますと、福島ふくしま県けんの一部いちぶの町村ちょうそんを除のぞいた全国ぜんこくおよそ1700の市区しく町村ちょうそんのおよそ3割わりは、2050年ねんまでに2015年ねんと比くらべて人口じんこうが半数はんすう未満みまんになるとされています。

こうした中なか、厚生こうせい労働ろうどう省しょうは、特とくに地方ちほうの自治体じちたいでは、現在げんざいは分野ぶんやごとに置おかれている福祉ふくしの職員しょくいんの確保かくほが難むずかしくなるとして、一部いちぶの機能きのうを集約しゅうやく化かするための特例とくれい制度せいどを創設そうせつする方針ほうしんを固かためました。

具体ぐたい的てきには、介護かいごや子こども、障害しょうがい福祉ふくし、それに生活せいかつ困窮こんきゅう者しゃ支援しえんの4つの分野ぶんやについて、住民じゅうみんからの相談そうだんを受うけて支援しえんにつなげる機能きのうを一いち本ほん化かします。

支援しえんが必要ひつような家庭かていには

▽高齢こうれいの親おやが子こどもを支ささえるいわゆる「8050問題もんだい」や

▽子育こそだてと介護かいごの「ダブルケア」など、複合ふくごう的てきな問題もんだいを抱かかえているケースも多おおく、制度せいどの縦たて割わりを超こえた対応たいおうも可能かのうになるとしています。

また、都道とどう府県ふけんからアドバイザーを派遣はけんしたり、地域ちいきの住民じゅうみんとの連携れんけいを強化きょうかしたりする方針ほうしんで、厚生こうせい労働ろうどう省しょうは一部いちぶの自治体じちたいで先行せんこう的てきに実施じっしするための費用ひようを来年度らいねんど予算よさん案あんの概算がいさん要求ようきゅうに盛もり込こむ方針ほうしんです。

社会しゃかい福祉ふくし学がくが専門せんもんで同志社どうししゃ大学だいがく社会しゃかい学部がくぶの永田ながた祐ゆう教授きょうじゅは「特とくに人口じんこうの少すくない地域ちいきでは、配置はいちが義務ぎむづけられた専門せんもん職しょくの確保かくほも難むずかしくなっている。

行政ぎょうせいの『縦たて割わり』を解消かいしょうするためにも機能きのうの集約しゅうやくは必要ひつような選択せんたくだが、支援しえん者しゃに負担ふたんがかからないよう、支援しえん者しゃへのバックアップ体制たいせいもしっかり考かんがえる必要ひつようがある」と話はなしていました。

専門せんもん家か「支援しえん者しゃを孤立こりつさせないための支援しえん同時どうじに必要ひつよう」

相談そうだん支援しえん機能きのうの集約しゅうやく化かについて、社会しゃかい福祉ふくし学がくが専門せんもんの同志社どうししゃ大学だいがく社会しゃかい学部がくぶの永田ながた祐ゆう教授きょうじゅは「人口じんこうの少すくない中なか山間さんかん地域ちいきなどでは相談そうだん支援しえんを担になう人手ひとでが特とくに足たりていない。

例たとえば高齢こうれい者しゃからの相談そうだんを受うけ付つける『地域ちいき包括ほうかつ支援しえんセンター』では社会しゃかい福祉ふくし士しや保健ほけん師しなどの専門せんもん職しょくを配置はいちすることが義務ぎむづけられているが、特とくにこうした専門せんもん職しょくの確保かくほが課題かだいで、募集ぼしゅうをかけても人ひとが集あつまらないということが実際じっさいに起おきている。近年きんねんは都市とし近郊きんこうでも同様どうようの声こえが聞きかれるようになっていて、近ちかい将来しょうらいは都市とし部ぶを含ふくめて問題もんだいとなる可能かのう性せいがある」と話はなしていました。

そのうえで、「家族かぞくの形かたちの変化へんかや地域ちいきのつながりの希薄きはく化か、雇用こようの不安定ふあんてい化かなどを背景はいけいに『8050問題もんだい』など、これまで想定そうていされていなかった困難こんなんが生しょうじている中なかで、今いままでの制度せいどでは支援しえんが届とどかなくなってきている。

相談そうだん支援しえんの機能きのうの集約しゅうやく化かをしていくことで、『縦たて割わり』の制度せいどを包括ほうかつ的てきな仕組しくみにしていくきっかけにするような発想はっそうの転換てんかんが求もとめられている」と指摘してきしていました。

一方いっぽうで、「集約しゅうやく化かする場合ばあい、1人にんの支援しえん者しゃが高齢こうれい者しゃや障害しょうがい者しゃなどすべての相談そうだんに対応たいおうするような形かたちだとうまく機能きのうしない場合ばあいがあるので、支援しえん者しゃを孤立こりつさせないための支援しえんも同時どうじに必要ひつようだ。

例たとえば、近隣きんりんの市町村しちょうそんで協力きょうりょくして拠点きょてんを整備せいびしたり、小ちいさな自治体じちたいでは確保かくほできない専門せんもん職しょくを都道とどう府県ふけんから派遣はけんしたりするなど、バックアップのあり方ありかたをしっかりと検討けんとうすることが重要じゅうようだ」と話はなしていました。