福島第一原子力発電所の
事故の
調査を
再開している
原子力規制委員会は、
3号機が
水素爆発をおこした
瞬間の
映像を
入手し、
分析することになりました。
爆発の
威力や
原因となった
水素が
どれだけ
漏れ
出したか
など解明を
試みるとしています。
東京電力の
福島第一原発3号機は
9年前の
事故の
際、
核燃料が
溶け
落ちるメルトダウンを
起こして
水素が
発生し、
原子炉の
ある建物の
上部が
吹き飛びました。
事故原因の調査を再開している原子力規制委員会は去年12月には、3号機の内部に入って激しく壊れた壁や設備の様子を撮影するなど調査を進めています。
そして、より詳しく爆発の状況を調べるため、地元のテレビ局が撮影した爆発の瞬間の映像を入手して、分析を行うことになりました。
3号機の水素爆発は最上階付近で起きたとみられ、下の階にも大きなダメージを与えましたが、爆発の詳しい分析はこれまで行われていません。
規制委員会では水素や爆発物の専門家も加えて、炎や爆風の様子を分析し、爆発の威力のほか、どこからどれだけの水素が漏れ出したのか、また発火のタイミングや原因など解明したいとしています。
規制委員会の事務局の原子力規制庁は「爆発の状況を調べることで、非常に燃えやすい水素の発生リスクをより明らかにできる。調査結果はほかの原発の安全対策にもつながる」と話しています。