新型コロナウイルスに
感染した
人の「
濃厚接触者」について
国は
定義を
見直し、「
発症の
2日前から
1メートル以内で15
分以上接触した
人」などと
改めました。
濃厚接触者は
保健所の
健康観察の
対象となりますが、
今回の
変更で
全国的に
増加する
見通しです。
新型コロナウイルスの
感染者が
確認された
場合、
保健所は「
濃厚接触者」を
特定して
発熱などがないかを
確認する
健康観察を
行い、
必要な
場合はウイルス
検査を
実施するとともに
外出を
控えるよう
求めています。
厚生労働省が所管する国立感染症研究所は、濃厚接触者の定義を見直し公表しました。
それによりますと、これまでは発症日以降に接触した人が対象となっていましたが、これを「発症の2日前から接触した人」に拡大しました。
その一方で、これまで「2メートル以内を目安に会話などをしていた人」としてきた定義を、「1メートル以内を目安に15分以上接触した人」に変更しました。
厚生労働省によりますと、これらの定義に該当しても、感染者がマスクの着用や手の消毒など周囲を感染させない対策を取っていた場合は原則、濃厚接触者にはならないということです。
WHO=世界保健機関が先月20日に濃厚接触者の定義を同じように改めたことを受けての対応だとしています。
今回の定義の変更で濃厚接触者となる人は全国的に増加するとみられ、厚生労働省は、保健所が健康観察を行う際に人手を十分に確保できない場合は高齢者などを除いて、本人から健康状態の申告を受ける体制に切り替えるよう通知しました。