日本新聞: 神奈川県が「通常生活へ復帰」認めた女性再び感染確認コロナ

神奈川かながわ県けんが「通常つうじょう生活せいかつへ復帰ふっき」認みとめた女性じょせい再ふたたび感染かんせん確認かくにんコロナ

May 3, 2020 16:05

Furigana

先月せんげつ、新型しんがたコロナウイルスに感染かんせんした神奈川かながわ県けんの30代だいの女性じょせいが、自宅じたく療養りょうようのあと陰性いんせいが確認かくにんされないまま、神奈川かながわ県けんから通常つうじょうの生活せいかつに戻もどってよいとされ、その後そのごになって発熱はつねつし、感染かんせんが確認かくにんされていたことが分わかりました。専門せんもん家かは「患者かんじゃによっては２に週間しゅうかん以上いじょうの療養りょうようが必要ひつような場合ばあいもあり、一律いちりつの対応たいおうではなくケースごとに判断はんだんするべきだ」と指摘してきしています。先月せんげつ13日にちに感染かんせんが確認かくにんされた神奈川かながわ県けんに住すむ30代だいの女性じょせいは、軽症けいしょうと判断はんだんされたため県けんの方針ほうしんに従にしたがって自宅じたくで療養りょうようし、健康けんこう観察かんさつ期間きかんの２に週間しゅうかんがすぎて症状しょうじょうが治おさまったことから、県けんから一般いっぱん的てきな感染かんせん防止ぼうし策さくを取とって通常つうじょうの生活せいかつに戻もどってよいとされました。

女性じょせいは陰性いんせいが確認かくにんされないことに不安ふあんを覚おぼえ、自主じしゅ的てきに自宅じたく待機たいきを続つづけていましたが、その後そのご、38度ど台だいの熱ねつが出でて医師いしの判断はんだんで改あらためてＰＣＲ検査けんさを受うけました。

その結果けっか、２に日にち、感染かんせんしていることが再ふたたび確認かくにんされたということです。

神奈川かながわ県けんは、自宅じたくや指定していした宿泊しゅくはく施設しせつで療養りょうようしてもらう軽症けいしょう者しゃについては、入院にゅういんした感染かんせん者しゃと違ちがって、原則げんそく、陰性いんせいを確認かくにんする検査けんさは実施じっししておらず、２に週間しゅうかん後ごに症状しょうじょうがないと電話でんわで回答かいとうすれば、翌日よくじつ以降いこう、通常つうじょうどおりの生活せいかつに戻もどしています。

これについて、感染かんせん症しょう対策たいさくに詳くわしい北海道ほっかいどう医療大いりょうだい学がくの塚本つかもと容子ようこ教授きょうじゅは「世界せかい的てきに見みても、２に週間しゅうかんたったことを理由りゆうに感染かんせんした人ひとをふだんの生活せいかつに戻もどしている国くには少すくない。患者かんじゃによってはそれ以上いじょうの療養りょうようが必要ひつような場合ばあいもあり、一律いちりつの対応たいおうではなくケースごとに判断はんだんするべきだ」と指摘してきしています。

女性じょせい「ウイルス残のこっていたんだと思おもいショック」

女性じょせいは「まだ治なおっていなかったんだ、ウイルスが残のこっていたんだと思おもい、ショックです。指示しじされた療養りょうよう期間きかんが終おわったあとは陰性いんせい確認かくにんの検査けんさがなく、治なおった確証かくしょうもなく、不安ふあんで社会しゃかい復帰ふっきもできないなと考かんがえていました」と話はなしました。

自宅じたく療養りょうようや宿泊しゅくはく施設しせつで過すごす軽症けいしょう者しゃには原則げんそく、検査けんさがないことについては「やはり陰性いんせいを確認かくにんすることは大事だいじだと思おもいます。自主じしゅ的てきに外出がいしゅつを控ひかえていなければ、ちょっとした買い物かいものや仕事しごとに出でた際さい、自分じぶんが何なん人にんにもうつすことになっていたのかと想像そうぞうすると、とても怖こわいです」と話はなしていました。