アメリカの
大手衣料品販売の「
J.CREW」が
4日、
裁判所に対して、
日本の
民事再生法にあたる
連邦破産法の
適用を
申請し、
経営破綻しました。
新型コロナウイルスの
感染拡大の
影響で、
店舗の
休業が
続く中、アメリカの
大手小売りでは、
初めての
経営破綻となりました。
発表によりますと、
J.CREWは
4日、
南部バージニア
州の
裁判所に対して
日本の
民事再生法にあたる
連邦破産法第11条の
適用を
申請し、
経営破綻しました。
J.CREWは、カジュアル衣料品チェーンで、去年の売り上げは、日本円で2600億円。1990年代には、日本にも進出し、人気を集めました。
アメリカの小売業は、ネット販売の普及で実店舗を持つ業態は苦戦が続いていましたが、新型コロナウイルスの感染拡大で多くの企業が店舗の一時休業を余儀なくされ、急速に経営環境が悪化していました。
新型ウイルスの影響を受けた大手小売業の破綻はこれが初めてで、アメリカメディアは、「ほかにも多くの小売業が経営破たんの危機にひんしている」と伝えています。
J.CREWは、新たな資金調達を行って、業務を続けながら、経営の建て直しを進めるとしていますが、新型ウイルスの影響でネット販売以外の営業再開は見通せない状況で、厳しい状況が続きそうです。