今月12
日、
松山市で3
人が
死亡した
土砂崩れについて
現地調査を
行った
愛媛大学の
専門家たちは「
複数の
過程があった
可能性が
考えられる」と
指摘した
上で、
原因は
非常に
複雑でさらなる
検討が
必要だとする
調査結果の
速報をまとめて
市に
提出しました。
今月12日、松山市中心部の松山城がある山の斜面が崩れ、ふもとの木造住宅に住む家族3人が巻き込まれて死亡しました。
愛媛大学の防災や地質などの専門家たちは、松山市から特別な許可を受けて土砂崩れの原因の調査を山頂付近で行い、調査結果の速報を16日、市に報告しました。
それによりますと、斜面のふもとの住宅などの被害について崩れた土が樹木とともに流れ落ちて衝突しただけでなく、少し遅れて泥のようになった土砂などが、設置されていた防護ネットや壁を乗り越えて流れ込むなど「複数の過程があった可能性が考えられる」と指摘しています。
また、亀裂が確認されブルーシートで覆われていた道路の下に雨水が流れ込む経路の存在も推察されたなどとした上で、土砂崩れの原因は非常に複雑でさらなる検討が必要だとしています。
文書を提出した愛媛大学の森伸一郎特定教授は「メカニズムが複雑なため、いろんな面から多面的に検討していく必要がある。地元のために専門家としての責務を果たしていきたい」と話していました。
また、松山市市街地整備課の渡邉裕二課長は「これから内容を確認して、今後の対策にいかしたい」と話していました。