その後、ひつぎは日本時間の14日午後10時20分すぎにバッキンガム宮殿をあとにし、チャールズ国王も付き添いおよそ30分かけてウェストミンスターホールに向かいました。
そしてウェストミンスターホールに安置され、現地時間の14日午後5時、日本時間の15日午前1時から国葬が行われる19日朝まで一般の人たちが弔問できることになっています。
朝のロンドンは冷え込み、列を作る人たちは折りたたみ椅子に座って毛布を羽織ったり温かい飲み物を飲んだりしながら並んでいました。
一般の人たちによる弔問は、19日に行われる国葬の当日の朝まで24時間態勢で受け付けられますが、イギリス政府は、弔問者の列は最大8キロにおよび、夜通し立ったまま待つ可能性もあるとして、準備をしっかりするよう呼びかけています。
大使館によりますと、12日はおよそ500人が訪れたということで、記帳は16日まで受け付けます。 都内から訪れたという66歳の女性は「大好きなイギリスには、女王がいるのが当たり前だと思っていました。長い間ありがとうと伝えたい」と話していました。
今月8日に死去したイギリスのエリザベス女王の国葬は19日にロンドンのウェストミンスター寺院で行われ、各国の王族や首脳らが参列する見通しです。 松野官房長官は、午前の記者会見で「英国王室の招待を踏まえ、天皇皇后両陛下にご参列を願うことにした」と述べました。 今月17日から20日の日程で現地を訪問される予定で、政府は16日の閣議で正式に決定することにしています。両陛下の外国訪問は天皇陛下の即位後初めてとなります。 松野官房長官は、両陛下の参列の理由について「英国王室とわが国の皇室とは、かねて親しい関係にあり、ことにエリザベス女王は、70年にわたる在位の間、昭和天皇、上皇さま、天皇陛下と3代にわたり交流をされてきた」と述べました。 そのうえで「令和になってからも、新型コロナの関係で延期になってしまったが、エリザベス女王ご自身より、天皇皇后両陛下の英国訪問の招待を頂いていたことなどを勘案した」と述べました。
エリザベス女王の国葬については、今月10日にイギリス政府から招待状が届き、天皇陛下の意向を踏まえて政府と宮内庁の間で検討が進められたということです。 皇室とイギリス王室は、昭和28年に上皇さまがエリザベス女王の戴冠式に昭和天皇の名代として出席されるなど、古くから親密な関係にあります。 天皇陛下も大学院在学中にイギリスのオックスフォード大学に留学し、その後も3回にわたってイギリスを公式訪問し、エリザベス女王と夕食をともにするなど交流を深められてきました。 こうしたこれまでの交流や関係性から、両陛下が参列される方向で検討が進められたということです。
半日以上並んでいるという女性「昨夜は一睡もしていない」
都内のイギリス大使館でも 多くの人が女王の死を悼む
英駐日大使「エリザベス女王は日英関係を深化させた」
天皇皇后両陛下 国葬に参列へ
天皇陛下の葬儀参列は異例