第2次世界大戦中、ナチス・ドイツの
迫害から
大勢のユダヤ
人を
救った
日本の
外交官、
杉原千畝の
功績をたたえ、より
理解を
深めようとイスラエルの
学校で
記念式典が
行われました。
第2次世界大戦中、リトアニア
駐在の
外交官だった
杉原千畝は、ナチス・ドイツの
迫害から
逃れるユダヤ
人のためにビザを
発給して
およそ6000
人の
命を
救ったとされています。
2日はイスラエルではナチス・ドイツによるユダヤ人の大量虐殺、ホロコーストの犠牲者を追悼する日にあたり、イスラエル中部にある中高一貫の公立学校では杉原の功績をたたえる記念式典が行われました。
式典ではいわゆる「命のビザ」で救われたベレル・ショーさん(91)が「杉原の勇気ある行動がなければ私は今、ここに存在しなかった」と述べ、集まった1300人の生徒は真剣な表情で聞き入っていました。
学校の近くではことし2月、杉原の功績を記念して植樹された400本の木が無断で伐採されていたことが発覚しました。
この出来事にショックを受けた学校の教師が杉原について社会全体で理解を深める必要があると考え、式典の開催を提案したということで、この日は新たな植樹や記念碑の除幕も行われました。
校長のアビ・オルさんは「生徒たちが毎朝、登校するたびに記念碑を見ることで、杉原のような立派な人を目指してもらいたい」と話していました。