일본어 뉴스: 寄生虫で痩せやすく科学的に証明国立感染症研究所など

寄生虫きせいちゅうで痩やせやすく科学かがく的てきに証明しょうめい国立こくりつ感染かんせん症しょう研究所けんきゅうじょなど

May 15, 2019 12:05

Furigana

国立こくりつ感染かんせん症しょう研究所けんきゅうじょと群馬ぐんま大学だいがくの研究けんきゅうグループは、マウスを使つかった実験じっけんで、特定とくていの寄生虫きせいちゅうに感染かんせんさせると脂肪しぼうが燃焼ねんしょうされて痩やせやすい体からだになることを証明しょうめいしました。研究けんきゅうグループは「肥満ひまんを抑制よくせいできる薬くすりなどの開発かいはつにつなげたい」として詳くわしいメカニズムの解明かいめいを進すすめていくことにしています。

研究けんきゅうを行おこなったのは国立こくりつ感染かんせん症しょう研究所けんきゅうじょと群馬ぐんま大学だいがく大学院だいがくいん医学いがく系けい研究けんきゅう科かのグループです。

実験じっけんでは脂肪しぼう分ぶんが多おおい餌えさを与あたえて太ふとらせたマウスに「腸管ちょうかん寄生きせい蠕虫ちゅう（ぜんちゅう）」と呼よばれる、体からだに害がいがない複数ふくすうの寄生虫きせいちゅうを感染かんせんさせ、細胞さいぼうや血液けつえきの変化へんかを調しらべました。

その結果けっか、寄生虫きせいちゅうに感染かんせんしたマウスは、感染かんせんしていないマウスと比くらべて同おなじ量りょうの餌えさを食たべていても、体重たいじゅうの増加ぞうかが抑おさえられたうえ、血液けつえき中ちゅうの中性ちゅうせい脂肪しぼうが低下ていかすることがわかりました。

研究けんきゅうグループの分析ぶんせきによりますと寄生虫きせいちゅうは「腸ちょう内ない細菌さいきん」を増ふやし、この細菌さいきんが作用さようしてエネルギーの代謝たいしゃを高たかめる特定とくていのタンパク質たんぱくしつを増加ぞうかさせたことがわかり、脂肪しぼうを燃焼ねんしょうしやすい体からだになっていたということです。

また、寄生虫きせいちゅうに感染かんせんしても健康けんこうに変化へんかはなかったということです。

研究けんきゅうグループの国立こくりつ感染かんせん症しょう研究所けんきゅうじょの久枝くし一いち部長ぶちょうは「寄生きせい虫ちゅうによって痩やせるという話はなしは昔むかしからあったが、その効果こうかが世界せかいで初はじめて科学かがく的てきに証明しょうめいされた。今後こんごは、さらに詳くわしいメカニズムを解明かいめいし、肥満ひまんを抑制よくせいできる健康けんこう食品しょくひんや薬くすりなどの開発かいはつにつなげていきたい」としています。