日本新聞: 「無能」酷評の英大使が留任へトランプ大統領は英を非難

「無能むのう」酷評こくひょうの英えい大使たいしが留任りゅうにんへトランプ大統領だいとうりょうは英えいを非難ひなん

Jul 10, 2019 04:07

Furigana

トランプ政権せいけんを「無能むのう」などと酷評こくひょうし、トランプ大統領だいとうりょうから「今後こんご一切いっさい相手あいてにしない」と非難ひなんされていたイギリスの駐米ちゅうべい大使たいしについて、イギリス政府せいふは大使たいしとして留任りゅうにんさせることを明あきらかにしました。ワシントンに駐在ちゅうざいするイギリスのダロック大使たいしは本国ほんごくに送おくった公電こうでんなどの中なかで、アメリカのトランプ政権せいけんを「無能むのう」などと酷評こくひょうしていたことがイギリスの大衆たいしゅう紙しによって暴露ばくろされました。

これに対にたいしトランプ大統領だいとうりょうは８はち日にち、ツイッターに「われわれは今後こんご、彼かれを一切いっさい相手あいてにしない」と投稿とうこうし、欧米おうべいの一部いちぶメディアはイギリス政府せいふが駐米ちゅうべい大使たいしを交代こうたいさせる可能かのう性せいが高たかいという見方みかたを伝つたえていました。

こうした中なか、イギリスの首相しゅしょう官邸かんていの報道ほうどう官かんは９きゅう日にち、ＮＨＫえぬえいちけいの取材しゅざいに対にたいしてダロック大使たいしを留任りゅうにんさせることを明あきらかにしました。

イギリスの公共こうきょう放送ほうそうＢＢＣび-び-し-は、メイ首相しゅしょうが「ダロック大使たいしを全面ぜんめん的てきに信頼しんらいしている」と述のべた一方いっぽう、「大使たいしの見解けんかいには同意どういしていない」と述のべ、公電こうでんの内容ないようは政府せいふとしての公式こうしきの見解けんかいではないことを強調きょうちょうしたと伝つたえています。

イギリスとしてはダロック大使たいしを擁護ようごした形かたちとなりましたが、今回こんかいの留任りゅうにんによって両国りょうこくの関係かんけいがぎくしゃくするおそれがあると指摘してきする声こえもあります。

トランプ大統領だいとうりょう英えいへの非難ひなん強つよめる

イギリス政府せいふがダロック大使たいしの留任りゅうにんを決きめたあとトランプ大統領だいとうりょうは９きゅう日にち、ツイッターに「イギリスがアメリカに押おしつけた頭あたまのいかれた大使たいしは、本当ほんとうにばかなやつだ。私わたしは大使たいしのことを知しらないが、愚か者おろかものだと聞きかされた」と書き込かきこみました。