去年、山に登っているときに、けがをしたり、亡くなったりした人は3129人いました。山の事故が増えているため、長野県松本市にある松本協立病院では専門の医者が、山に登る前の健康のチェックをしています。
自転車の形の機械を使って、山に登っているときと同じような体の状態にします。そして、心臓が動く回数や血圧を測って、無理をしないで歩くことができる速さを調べます。心臓や肺がしっかり働いているかも調べて、まだ見つかっていない病気がないかチェックします。
山の上の空気は酸素が少なかったり、気温が大きく変わったりします。知らない間に体がとても疲れて、心臓などの病気になる危険が高くなります。病院の医者は「血圧が高い人や糖尿病の人などは、大丈夫だと思っていても、山では大きな病気になることがあります。山に登る前にしっかり体をチェックして、安全に登ってほしいです」と話しています。