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人が
犠牲となった
新潟県中越地震から15
年となった23
日、
旧山古志村がある
新潟県長岡市の
闘牛場で
復興の
感謝を
伝える牛の
角突きの「
特別場所」が
開催されました。
牛の
角突きは
旧山古志村、
現在の
長岡市の
山古志地区で
続く、
国の
重要無形民俗文化財にも
指定されている
伝統行事です。
地震では牛舎が倒壊するなどして60頭ほどいた牛の半数以上を失いましたが、この15年でおよそ50頭までに回復しています。
23日の「特別場所」では、まず台風15号や19号で犠牲になった人に対して黙とうが行われ、山古志闘牛会の松井富栄会長が「多くの支援できょうを迎えることができ、感謝しています。台風の被災地にも山古志の復興した姿をみてもらいたい」とあいさつしました。
その後に行われた取組では20頭の牛が角で突き合ったり、体で押し合ったりするたびに会場から迫力ある姿に拍手や声援が送られていました。
このうち旧山古志村の村長でおととし亡くなった長島忠美氏が、孫で小学6年生の忠育さんに贈った牛の引き回しには、忠育さん本人も加わり、長島忠育さんは「この牛を山古志伝統の角突きの牛として引き継いでいきたい」と話していました。
山古志闘牛会によりますと、23日の収益の一部は台風の被災地に義援金として送られるということです。