北朝鮮外務省は、
米朝関係について
談話を
発表し、「
アメリカが
どのように
賢く
年末を
越すのか
見てみたい」として、
非核化をめぐる
協議が
決裂したと
主張する
中、
年内に
打開策を
提示するよう
改めて迫りました。
長年、
非核化をめぐる
アメリカとの
協議に
携わり、
北朝鮮外務省で
第1次官を
務めたキム・ケグァン
顧問は24
日朝、
米朝関係について
談話を
発表しました。
この中でキム顧問は、「キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長は自分とトランプ大統領との関係は格別だと述べていた」として、両首脳は良好な関係を維持していると強調しました。
一方で「ワシントンの政界とアメリカ政府は、トランプ大統領の見識とはかけ離れ、いまだに冷戦時代の考え方にとらわれ、われわれを敵視している」と批判したうえで「アメリカがどのように賢く年末を越すのか見てみたい」としています。
キム委員長は先に、「ことし末までは忍耐心を持って、アメリカの勇気ある決断を待つ」と述べ、北朝鮮への制裁を維持し、韓国との合同軍事演習を続けるアメリカに対して譲歩を求めています。
北朝鮮としては、今月5日にスウェーデンで行われた非核化をめぐる米朝の実務者協議が決裂したと主張する中、年内に打開策を提示するよう改めてアメリカに迫った形です。