Báo tiếng Nhật: 介護担う「ヤングケアラー」高校生の25人に1人埼玉県調査

介護かいご担になう「ヤングケアラー」高校生こうこうせいの25人にんに1人にん埼玉さいたま県けん調査ちょうさ

Nov 22, 2020 00:11

Furigana

家族かぞくの介護かいごを担になう18歳さい未満みまんの子こどもたち、いわゆる「ヤングケアラー」が高校生こうこうせいの25人にんに1人にんに上のぼることが埼玉さいたま県けんの調査ちょうさで分わかりました。この問題もんだいについての大だい規模きぼな調査ちょうさは全国ぜんこくで初はじめてで、埼玉さいたま県けんは相談そうだん体制たいせいの整備せいびなど支援しえん策さくを検討けんとうしています。

「ヤングケアラー」は家族かぞくの介護かいごを担になっている18歳さい未満みまんの子こどもたちで、埼玉さいたま県けんは今年度こんねんど、その実態じったいを把握はあくしようと、県内けんないのすべての高校こうこう2年生ねんせい、およそ5万まん5000人にんを対象たいしょうに調査ちょうさを行おこない、およそ90％から回答かいとうを得えました。

調査ちょうさでは現在げんざいまたは過去かこに「家族かぞくに代かわって洗濯せんたくや料理りょうりなどの家事かじをしている」、「身の回みのまわりの世話せわをしている」など10の項目こうもくをあげ、「ヤングケアラー」に当あたるかどうか尋たずねたところ、4.1％が該当がいとうすることが分わかりました。25人にんに1人にんに上のぼることになります。

そして生活せいかつへの影響えいきょうを複数ふくすう回答かいとうで尋たずねたところ、42％は「影響えいきょうがない」と答こたえた一方いっぽう、「孤独こどくを感かんじる」が19％、次ついで「ストレスを感かんじる」が17％、「勉強べんきょう時間じかんが十分じゅうぶんに取とれない」が10％など、みずからの体調たいちょうや学習がくしゅうに影響えいきょうが出でている実態じったいがうかがえます。

さらに介護かいごの回数かいすうについては「毎日まいにち」と答こたえた人ひとが35％と最もっとも多おおくなりました。

ヤングケアラーについての大だい規模きぼな調査ちょうさは全国ぜんこくで初はじめてで、埼玉さいたま県けんは今回こんかいの調査ちょうさ結果けっかを踏ふまえ、相談そうだん体制たいせいの整備せいびなどの支援しえん策さくを検討けんとうしています。

「ヤングケアラー」とは

「ヤングケアラー」とは家族かぞくの介護かいごなどを担になっている18歳さい未満みまんの子こどものことです。

家族かぞくが病気びょうきや障害しょうがいなどで介護かいごが必要ひつようとなり、ほかにサポートする大人おとながいない場合ばあい、家事かじなどを担にないます。

ヤングケアラーと呼よばれる子こどもたちは、日々ひびの介護かいごに追おわれて学習がくしゅうや就職しゅうしょくに支障ししょうが出でるなどの問題もんだいに直面ちょくめんしています。

しかし家庭かてい内ないでの出来事できごとで実態じったいの把握はあくが難むずかしいうえ、子こどもたち自身じしんも声こえを上あげづらかったり、困こまった際さいにどこに助たすけを求もとめていいのか分わからなかったりするケースも多おおく、問題もんだいが表面ひょうめん化かしにくくなっています。

専門せんもん家か「軽視けいしできる数字すうじではない」

「ヤングケアラー」について研究けんきゅうしてきた大阪おおさか歯科しか大学だいがく医療いりょう保健ほけん学部がくぶの濱島はましま淑恵よしえ准じゅん教授きょうじゅは今回こんかいの調査ちょうさ結果けっかについて、「高校こうこうのクラスに1人にんヤングケアラーがいると考かんがえると、軽視けいしできる数字すうじではない」と話はなしています。

そのうえで、「ヤングケアラーの子こどもたちが抱かかえている生いきづらさは子こどもの人権じんけんに関かかわり、行政ぎょうせいが対策たいさくをとるべき問題もんだいだ。孤立こりつしないよう居場所いばしょをつくることや学習がくしゅう支援しえん、それに食事しょくじの支援しえんなど、いち早いちはやく対策たいさくを打うつべきだ」と指摘してきしています。