今回のキャンプで初めての屋外フリーバッティング
アリゾナ州グレンデールで行われているドジャースのキャンプに参加している大谷選手は12日、午前11時20分ごろから屋内の打撃練習場に入ったあとおよそ20分後にグラウンドへ向かいました。
そして、今回のキャンプで初めて、屋外でのフリーバッティングを行いました。
大谷選手は去年受けた右ひじの手術の影響を感じさせないパワーあふれるバッティングで21スイング中、10本が外野のフェンスを越えるホームラン性の大きな当たりでした。
「最後の2、3スイングは90%くらいの力加減で打った」ということで練習の終盤に気合いの入った大きな声を出しながらスイングするなど、順調な回復ぶりをうかがわせる練習となりました。
練習のあと取材に応じた大谷選手は「去年9月に外で打撃練習をした時にわき腹を痛めたので、慎重に行ったが、その割にはよく振れたと思う。打球もよかったと思う」と手応えを感じている様子でした。
この日の練習を受けて改めてシーズン開幕戦の出場について問われると「思ったより振れていたのでスケジュール通り、内容もいいと思う。このまま順調に行けばというところだ」と話し出場に前向きな姿勢を示していました。
【大谷選手の一問一答】
Q.初めて外での打撃練習だったが、状態は?
A.いい感じでしたし、けっこう強く振れていたので、打球自体もよかったんじゃないかなと思います。
Q.わき腹のけがで昨シーズンは終わったが、そちらの回復具合は?
A.外で打った時にやっていたので、きょうも初めての外だったのでちょっと慎重気味に振りましたけど、その割にはよく振れていたんじゃないかなと思いますし、インサイド、中でも外でも比較的気になることなく振れているので、わき腹の方はまったく問題ないかなと思います。
Q.今後は毎日外で打つか?
A.たぶん打たないとは思いますけど、キャンプ中は比較的多めには打つと思います。基本的にやることは中で。外でやるのは強度の確認がメインになるかと思います。
Q.シーズン開幕戦に向けて、自信は高まった?
A.そうですね。軽めにいこうかなと思ってましたけど、思ったより振れていたので、そこはスケジュール通りには来つつ、内容自体はいいんじゃないかと思うので、このまま順調にいけばというところだと思います。
Q.キャンプではスイングのメカニックの部分を大事にするのか、全体の感覚を大事にするのか?
A.外で打つときは、今も言いましたけど、外で打つときは強度の確認、体の確認がメインですし、中で打つときは、なんていうんですかね、どこに注意して、自分でチェックポイントを探しながらというところかなと思います。
Q.強度は100%になったのか?去年からの変化はどのように感じた?
A.最後の2、3スイングは90%ちょっとぐらいの力加減で振っているので、数字的にもそのぐらいの数値、むしろちょっと高いぐらいかなという感じなので、いい傾向かなとは思います。トレーニングの成果もしっかり出てるんじゃないかなと思います。
Q.オープン戦は頭から出られる?感触は?
A.どうなんですかね、まあある程度トレーナーのなかで、いつぐらいに出るっていうのはあるとは思いますけど、まだすごい先のところまで共有されているわけではないので、この2週間ぐらいのところですかね。あとトラッキングと、ある程度のライブBP入ってみて、よかったら出るって感じなので、そこは、どうなんですかね、トレーナーはたぶんわかっていると思いますけど、僕の方で詳しくは共有はしてないかなと。
Q.これくらいかなと思う数字とデータは一致してる?それとも思ったより出ている?
A.思ったよりは出てましたね。ただアリゾナなのでちょっと飛びますし、打球もちょっと速くはなるので、そこを考慮すると、まあイーブンくらいかなという感じです。
Q.スイングは通したいところに通せている?まだずれがある?
A.BPのボールなので、そんなにずれがまだすごい出るという段階ではないですし、まあスイング自体は悪くはない段階かなと思います。
Q.2019年よりも段階が早い。経験が生きている?
A.もちろん、焦りなく、どのくらいのペースでやっていけばいいのかというのはわかっている分、あまり焦りとかはないですけど、まあでも傷口の回復具合だったりとか、そのあとの、伸展とか、屈曲の動きだったりとかっていうのは、単純に前回よりもいいかなって感じはあったので、それは今もあまり変わらないですし、まああと投げてみてからのステップはちょっとまだわからないかなという感じです。