中には、日本とスペインの試合のチケットを買い求めるために訪れた人の姿も見られました。
現地で暮らすフィリピン人の女性会社員は「インターネットの販売サイトではすでにチケットが売り切れていたので、販売所なら買えるかもしれないと思い、やってきました。スペインは強豪ですが、日本もドイツに勝っていて良い試合になると期待しています。日本には試合に勝って決勝トーナメントに進んでもらいたいです」と話していました。
このうち、スペイン人男性とカップルで店を訪れた日本人女性は「スペインにとってはイージーな試合だ」という男性の発言に憤慨し「なめられているようで悔しい。スペインは強いと言いますが、日本には頑張ってほしい」と話していました。 また、スペインで日本語の教師を目指しているという若い男性は「大差はつかないと思うし、勝ってほしいのですが、厳しいとも感じます。日本もスペインも一緒に決勝トーナメントに進んでほしいです」と話していました。 マドリードの大学に通っている20代の女性は「スペインの人と話すと、日本がドイツに勝ったときは『これは侮れない』という空気になったんですが、まだまだ余裕と思う人が少なくないように思う」と話していました。 このタコ焼き店を経営する一戸隆太さんは、日本にもスペインにも勝ってほしいので、引き分けになることを期待していると話していました。 8年前、マドリードにやってきた一戸さんは、かつては、日本でプロのサッカー選手になることを目指していました。 今はスペインでタコ焼きビジネスを大きく成長させて、将来はその稼ぎでサッカーチームをつくるのが夢だといいます。 一戸さんは「最後まで走り、つらいところでも頑張れるのが日本人だと思います。ただ、スペインはサッカーをより詳しく知っていると感じます。日本のサッカーのレベルが上がっている中でスペインと本気の勝負ができるのはすばらしい」と話し、今回の試合を日本のサッカーの力を世界に示すチャンスにしてほしいと期待を寄せていました。
世界ランキングは7位。 ワールドカップには、12大会連続16回目の出場を果たす強豪国です。 2010年の南アフリカ大会では初優勝を果たしました。 首都マドリードでは、多くの人から決勝トーナメント進出を確信するような余裕を感じさせる声が聞かれました。 このうちマドリードに住む家族5人は、試合に勝つのはスペインだと口をそろえ、また、男女の3人組は、いずれもスペインが2点を決めて日本に勝つと予想していました。 一方で、大方の予想を裏切り強豪ドイツから歴史的な勝利を収めた日本に油断はできないという声も聞かれました。 30代の男性は「スペインが2対1で試合を制するが難しいゲームになると思う。気をつけないと、ドイツ戦のようなサプライズもありえる」と話していました。 また20代の男性も「スペインがボールをコントロールするが、一進一退の接戦になる可能性がある」と話していました。 首都マドリードの雑貨店や土産物店では、ワールドカップが始まってから「ラ・ロハ」の愛称で親しまれる代表チームの赤いユニフォームを買い求める人が日を追って増えているということです。 マドリードでは、パブリックビューイングなど大規模な観戦会は予定されていないということですが、取材した多くの人が試合は自宅で生中継で見たいと話していました。
ガジャルド氏は、今のスペイン代表はかつてない試合巧者であり、強豪国として日本よりも多くの経験があるという見方を示しました。 その一方で「日本がドイツに勝ったことは日本の実力を示すもので、スペインが強いプレッシャーを受ける可能性もある」と述べ、スペインにとって過信が最大の敵で、日本は警戒を緩められない相手だと強調しました。 そのうえで、日本はこれまでの姿勢を変えないだろうと指摘し「ディフェンダーが強固に守り、フォワードが我慢とスピードで勝負し、貴重なチャンスをものにする。それが日本の戦い方のカギなのではないか」と述べ、日本は自分たちが得意とするサッカーに徹するのではと分析していました。 注目すべき日本選手については、スペイン1部リーグでプレーし、広く知られている久保建英選手をはじめ、伊東純也選手や前田大然選手らの名前をあげて「日本のストライカーはとても速く巧みでスピードがあり、カウンター攻撃は非常に危険だ」と警戒心をあらわにしました。 また、日本のディフェンス陣についても「戦術がよく練られ、ポジションの取り方も巧みで、例えほかのチームより体格が劣っても組織力で補っている」と高い評価をみせていました。 一部のメディアが、スペインは決勝トーナメントでブラジルと当たるのを避けるため、1次リーグはあえて2位通過を目指すのではないかという観測がでていることについては、チームのDNAには勝ちに行く姿勢が刻まれていて、負けや引き分けをねらうような戦い方はしないと強調していました。 インタビューの最後に、日本が2対1で勝つと思うと個人の意見を伝えたところ、それまでの穏やかな表情は一転し「ベストを尽くした方が勝つ」とことばに力を込め、双方のチームにエールを送っていました。
スペイン在住の日本人は
スペイン市民は
スペインの新聞で編集長「スペインが2対0で日本に勝つ」