自民じみん 石破いしば元もと幹事かんじ長ちょう 派閥はばつ会長かいちょう辞任じにんを正式せいしき表明ひょうめい 総裁そうさい選せんの敗北はいぼく受うけ

このあと石破いしば氏しは、記者きしゃ団だんに対にたいし、「これまで総裁そうさい選挙せんきょに4回かい立候補りっこうほし、直近ちょっきんの2回かいは石破いしば派はを中心ちゅうしんに支援しえんしてくれる皆みなさんとともに戦たたかったが、期待きたいに応こたえることができなかった。責任せきにんをとることが私わたしのとるべき道みちだと考かんがえた」と述のべ、石破いしば派はの会長かいちょうを辞任じにんすることを正式せいしきに表明ひょうめいしました。

そのうえで、石破いしば氏しは「一いち人にん一いち人にんの議員ぎいんが次つぎの選挙せんきょで議席ぎせきを維持いじするために自分じぶんとしてできるかぎりのことを、今いままで以上いじょうにやっていきたい」と述のべ、派閥はばつには引き続ひきつづきとどまる考かんがえを示しめしました。

後任こうにんの会長かいちょうについては、事務じむ総長そうちょうを務つとめる鴨下かもした・元もと環境かんきょう大臣だいじんを中心ちゅうしんに議論ぎろんして決きめることになったということです。

一方いっぽう、記者きしゃ団だんから、次つぎの総裁そうさい選挙せんきょへの対応たいおうを問とわれたのに対にたいし、石破いしば氏しは「きょうの会合かいごうでは、議論ぎろんしていないし、私わたしからも発言はつげんしていない」と述のべるにとどめました。

石破いしば氏しは、衆議院しゅうぎいん鳥取とっとり1区く選出せんしゅつの当選とうせん11回かいで、63歳さい。これまで自民党じみんとうの幹事かんじ長ちょうや政務せいむ調査ちょうさ会長かいちょうに加くわえ、地方ちほう創そう生せい担当たんとう大臣だいじんや農林のうりん水産すいさん大臣だいじんなど党とうや政府せいふで要職ようしょくを歴任れきにんしてきました。

自民党じみんとう総裁そうさい選挙せんきょには先月せんげつの総裁そうさい選挙せんきょを含ふくめこれまでに4回かい、立候補りっこうほしています。このうち、自民党じみんとうが政権せいけんを奪還だっかんする直前ちょくぜんの平成へいせい24年ねんの総裁そうさい選挙せんきょでは、5人にんの候補こうほ者しゃのうち、最もっとも多おおくの党員とういん票ひょうを獲得かくとくしましたが、国会こっかい議員ぎいん票ひょうと合あわせた得票とくひょうが過か半数はんすうに届とどかず、決選けっせん投票とうひょうの結果けっか、安倍あべ前ぜん総理そうり大臣だいじんに敗やぶれました。

5年ねん前まえの平成へいせい27年ねん9月つきに、安倍あべ氏しの後継こうけいの総理そうり大臣だいじんを目指めざしたいとして、石破いしば派はを立たち上あげ、設立せつりつ当初とうしょからみずから会長かいちょうを務つとめてきました。石破いしば派はには、現在げんざい、19人にんの議員ぎいんが所属しょぞくし、党内とうないに7つある派閥はばつのうち6番目ばんめの勢力せいりょくです。

竹下たけした元もと総務そうむ会長かいちょう「どういうことなのか様子ようすを見みたい」

自民党じみんとうの竹下たけした元もと総務そうむ会長かいちょうは、派閥はばつの会合かいごうのあと記者きしゃ団だんに対にたいし「正直しょうじき驚おどろいた。石破いしば氏しでもっている派閥はばつであり、派閥はばつの領袖りょうしゅう（りょうしゅう）というのは、そんなに簡単かんたんに辞やめたり、なったりするものではない。どういうことなのか、様子ようすを見みたい」と述のべました。

山下やました元もと法相ほうしょう「思おもい受け止うけとめた 誠まことに残念ざんねん」

自民党じみんとう石破いしば派はに所属しょぞくする山下やました元もと法務ほうむ大臣だいじんは、国会こっかい内ないで記者きしゃ団だんに対にたいし、「石破いしば氏しの思おもいを受け止うけとめた。石破いしば氏しは、『2日間にちかん、寝ねないで考かんがえた』と言いっていて、考え抜かんがえぬいたうえでの決断けつだんだと思おもう。誠まことに残念ざんねんだ」と述のべました。

齋藤さいとう元もと農相のうしょう「残念ざんねん以外いがいない」

自民党じみんとう石破いしば派はに所属しょぞくする齋藤さいとう元もと農林のうりん水産すいさん大臣だいじんは、国会こっかい内ないで記者きしゃ団だんに対にたいし「石破いしば氏しは国民こくみんに人気にんきが高たかく、このような事態じたいにならざるをえなかったのは残念ざんねん以外いがいにない。ただ、政治せいじ家かの出処しゅっしょ進退しんたいは、本人ほんにんが下くだす以外いがいはないので、その潔いさぎよさに胸むねを打うたれた。石破いしば派はは、気骨きこつある集団しゅうだんなので、派閥はばつのこれからについては仲間なかまとよく相談そうだんしていきたい」と述のべました。