また、着任式のあとの記者会見では、「地域に信頼され、愛される第8師団に育成していきたい」と抱負を語りました。
その上で、日本を取り巻く安全保障環境をふまえた第8師団の役割について、「島しょ部を担当し機動運用される第8師団は、まさに陸上自衛隊の第一線といえる。サイバーや電子戦などの新領域への対応に加え、島しょ部の防衛に向けた部隊配置など、即応の能力が必要だと考えている」と述べていました。
師団は、地上での戦闘などを行う「普通科連隊」や、ヘリコプターなどで輸送を行う「飛行隊」など、複数の部隊で編成される陸上自衛隊の「基幹部隊」で隊員は数千人規模となります。 このうち、熊本市に司令部を置く第8師団は熊本、宮崎、鹿児島の3県の防衛警備や災害派遣などにあたり、有事の際には機動的に対応する「機動師団」として沖縄県など南西諸島への展開も想定されています。 防衛省関係者によりますと、第8師団はこうした特性も踏まえ、ここ数年は人事でも重視されているということで、いまの自衛隊トップの統合幕僚長も第8師団長を務めています。 坂本雄一 第8師団長はアメリカ軍との調整などを行う統合幕僚監部の防衛班長や、全国の陸上自衛隊の部隊を一元的に運用する陸上総隊司令部の運用部長など主要なポストを歴任していて、先月30日付けで着任したばかりでした。
また、有事が起きた際には機動的に展開する「機動師団」に位置づけられていて、沖縄県など南西諸島への展開も想定されているということです。 第8飛行隊は第8師団に所属していて、熊本県にある高遊原分屯地を拠点にヘリコプターによる輸送などの任務を行っています。
師団長とは
【第8師団とは】