核実験を
監視している
国際機関は、ロシアに
ある放射線量の
観測施設から
今月10
日以降、
データが
届かなくなっていることを
明らかにしました。ロシアでは、
今月8日に
軍の
施設で
爆発があり、
周辺で
一時、
放射線量が
上昇したことが
分かっていて、
海外のメディアは、ロシアがデータを
隠蔽している
疑いが
あるという
見方を
伝えています。オーストリアの
首都ウィーンに
本部が
ある、
国際的な
核実験の
監視網、CTBTOは、20
日、
NHKの
取材に対し、ロシアに
設置されている
8か所の
放射線量の
観測施設の
うち5か所で、
今月10
日以降、
通信障害が
発生し、
このうち
3か所では
現在も
データが
届いていないことを
明らかにしました。
ロシアでは、北西部のアルハンゲリスク州にある軍の施設で今月8日、爆発があり、周辺で一時、放射線量が上昇したことが分かっていて、アメリカは、原子力を動力源とする最新の巡航ミサイル「ブレベストニク」の実験の失敗によるものだったという認識を示しています。
一方、ロシア政府はこの爆発について詳しい内容を公表しておらず、海外のメディアなどは、ロシア側がデータを隠蔽している疑いがあるという見方を伝えています。
【爆発とは関係ない」
今月8日におきた爆発のあと、ロシアにある放射線量の観測施設の一部からCTBTOに放射線量のデータが届かない状態になっていることについて、ロシアのリャプコフ外務次官は20日、「データの提供は任意の問題だ」と述べ、問題はないという認識を示しました。そのうえで「爆発はCTBTOの活動とは一切関係がない」と述べ、今月8日に起きた爆発と、一連の通信障害に関連はないという見方を強調しました。