香港では、
5年前の
抗議活動を
主導したリーダー
などが
逮捕されたことに
反発が
広がるなか、
警察が
開催を
認めなかった
デモ行進が
大勢の
人たちが
参加して
行われました。
一部の
若者たちは、
議会にあたる
立法会や
政府庁舎の
周辺に
集まって
建物に
向けて
物を
投げるなどし、
警察が
催涙弾を
使って
排除に
乗り出しています。
香港の
警察は30
日、
5年前の
抗議活動、「
雨傘運動」を
主導したリーダー
2人と、
立法会の
民主派の
議員3人を
逮捕した
ほか、31
日に
予定されていた
集会や
デモ行進を
認めない
決定をしました。
デモを呼びかけていた民主派の団体は、31日の抗議活動の中止を決めましたが、逮捕者が相次いだことへの反発が広がり、香港島の中心部には多くの市民が集まり、デモ行進を行いました。
参加者たちは、「警察などは香港を乱すのをやめろ」と書かれたプラカードを持って、「よき時代の香港を取り戻せ」などとシュプレヒコールを上げていました。
デモ行進に参加した30代の男性は、「中国共産党が徐々に香港を飲み込もうとしている。香港政府がどんなにわれわれの闘う意志を消し去ろうとしても、絶対にあきらめない」と話していました。
一部の若者たちは、日本時間の31日午後6時半ごろから、議会にあたる立法会や政府庁舎の周辺に集まり、建物の周囲に設置されたバリケードの外側から物を投げるなどし、警察が催涙弾を使って排除に乗り出しています。
香港の民主派議員が習主席に書簡
香港の民主派議員らは、8月31日が、中国の全人代=全国人民代表大会が5年前に香港トップの行政長官を選ぶ選挙に民主派が立候補することを事実上閉ざす決定をした日にあたるのにあわせて、中国の習近平国家主席に対して書簡を送り、民主的な選挙を求めました。
書簡は24人の連名で作成され、「5年前の抗議活動、雨傘運動のあと、香港市民の北京や香港政府に対する不満や不信は増しており、市民が民主や自由を求める気持ちを止めることはできない」とした上で、「香港の政治改革を速やかに行い、行政長官と立法会議員の選挙について、真の普通選挙を強く求める」としています。
書簡は香港にある中国政府の出先機関にファックスで送ったということです。
逮捕の2議員は保釈
香港で、先月上旬の抗議活動に関連して30日夜遅く、警察に逮捕され、警察の職務執行を妨害した疑いで起訴された立法会の民主派議員、区諾軒議員(32)と譚文豪議員(44)が31日午後、保釈されました。
保釈後、2人は会見し、区議員は、「私たちの体を拘束できても、人の心を拘束することはできない。香港の市民たちが抗議活動に出ている時に政治家を逮捕しても問題を解決できない」と述べました。
また、譚議員は、「私の逮捕に政治的な意図があったのは明確だ。香港の人たちは必ず立ち向かい、続けなければならない」と述べ、香港の人たちに抗議活動を続けるよう呼びかけました。