サウジアラビアで
起きた
石油関連施設への
攻撃を
受けて、ロンドンやニューヨークの
原油市場では、
国際的な
原油価格が
先週末に
比べて10%
前後、
大幅に
値上がりして
取り引きされています。サウジアラビアでは14
日、
東部のアブカイク
など2か所の
石油関連施設が
攻撃を
受け、サウジアラビア
政府は、
1日の
原油生産量の
およそ半分の
生産が
一時的に
停止していることを
明らかにしました。
これを受けて、週明けのロンドン原油市場では、取り引き開始直後は、先週末に比べて18%以上高い、1バレル=71ドル台まで急激に値上がりしました。
また、ニューヨーク原油市場でも国際的な原油取り引きの指標のひとつである、WTIの先物価格が1バレル=63ドル台と、こちらも先週末に比べて15%の大幅な上昇を記録しました。
その後はいくぶん落ち着きましたが、日本時間の午前11時現在、どちらの市場も先週末に比べて、10%前後値上がりして取り引きされています。
市場関係者は「アメリカが石油備蓄の放出を準備すると明らかにしたことで、急激な上昇には歯止めがかかったが、サウジアラビアの生産能力について詳しい状況が明らかになれば、さらに値上がりするおそれもある」と話しています。