日本新聞: 「拉致被害者の帰国実現を」大規模集会で家族ら

「拉致らち被害ひがい者しゃの帰国きこく実現じつげんを」大だい規模きぼ集会しゅうかいで家族かぞくら

Sep 16, 2019 17:09

Furigana

北朝鮮きたちょうせんによる拉致らち事件じけんから42年ねんが経過けいかし、被害ひがい者しゃ家族かぞくの高齢こうれい化かが進すすむ中なか、東京とうきょうで大だい規模きぼな集会しゅうかいが開ひらかれ、家族かぞくらは「すべての被害ひがい者しゃの一刻いっこくも早はやい帰国きこくを実現じつげんさせてほしい」と政府せいふの取り組とりくみを求もとめました。集会しゅうかいは東京とうきょう・千代田ちよだ区くで開ひらかれ、拉致らち被害ひがい者しゃの家族かぞくや支援しえん者しゃらが参加さんかしました。

はじめに、家族かぞく会かい代表だいひょうで田口たぐち八重子やえこさんの兄あにの飯塚いいづか繁雄しげおさん（81）が「拉致らち被害ひがい者しゃは、体力たいりょくも衰おとろえ、帰国きこくできる日ひをいつかいつかと待まっています。私わたしたちの願ねがいはあくまでも被害ひがい者しゃの奪還だっかん、全員ぜんいんを帰国きこくさせることで、政府せいふには、被害ひがい者しゃの帰国きこくに着実ちゃくじつに結び付むすびつくためにどうしたらいいのか常つねに考かんがえながら行動こうどうしてもらいたい」と求もとめました。

横田よこためぐみさんの母親ははおやの早はや紀江のりえさん（83）は「こんなに長ながい間ま、会あえない状態じょうたいでしたが、一目ひとめ会あって１いち回かいでいいから、『頑張がんばってきたね』と言いってめぐみちゃんを抱き締だきしめてあげたいです。それまで頑張がんばらなければと思おもっています」と訴うったえました。また、めぐみさんの弟おとうとの拓也たくやさん（51）は、「米べい朝ちょう首脳しゅのう会談かいだんで拉致らち問題もんだいが提起ていきされ、キム委員いいん長ちょうがこの問題もんだいを知しらないと言いうことは通つうじない状況じょうきょうになりました。明あかるい未来みらいを描えがくために勇気ゆうきある判断はんだんをしなければならない」と話はなし、キム委員いいん長ちょうに被害ひがい者しゃを帰国きこくさせる決断けつだんを求もとめました。

拉致らち問題もんだいは、依然いぜんとしてこう着こうちゃく状態じょうたいが続つづいていて、家族かぞくの高齢こうれい化かが深刻しんこくさを増ます中なか、一刻いっこくも早はやい被害ひがい者しゃの帰国きこくを望のぞむ声こえが強つよまっています。集会しゅうかいでは最後さいごに、北朝鮮きたちょうせんに一刻いっこくも早はやい被害ひがい者しゃの帰国きこくを決断けつだんさせるとともに、政府せいふに対にたいしすべての被害ひがい者しゃの早期そうき帰国きこくの実現じつげんを求もとめる大会たいかい決議けつぎを採択さいたくしました。