青森県弘前市の
嶽温泉郷は、
源泉の
温度が
下がるなどしたため、
去年の
末から
一部の
施設が
営業できなくなっていましたが、
気温の
上昇に
伴い
源泉から
配管を通じて運ばれる
際の
温度の
低下が
抑えられるようになり、
営業を
再開する
施設も
出てきています。
弘前市の嶽温泉郷は、去年12月下旬から、およそ80度あった源泉の温度が50度余りに下がったほか、湯の量も5分の1ほどに減ったため、営業している6つの施設のうち3つが休業しました。
嶽温泉旅館組合の組合長の小嶋庸平さんによりますと、その後、今月上旬から気温が上昇してきたことに伴い、源泉から配管を通じて運ばれるまでの温泉の温度の低下が抑えられ、入浴に適した温度を維持できるようになったということです。
このため、施設の1つが宿泊と日帰りの営業を再開したほか、小嶋さんが経営する旅館でも、先週末から日帰り入浴の営業を再開しました。
一方、残る施設1つはまだ営業再開のめどが立っていません。
また、源泉の量は減少したままで、温度が低下した理由を含め根本的な原因はわかっていないということです。
小嶋さんは「やっと春が来たという思いだ。お客様には、山の気分で温泉の温度が変わり迷惑をかけてしまうが、それも楽しんでもらいながら入浴してもらうようお願いしたい」と話していました。