日産自動車のカルロス・ゴーン
前会長の
弁護を
先月から
担当している
弘中惇一郎弁護士が
4日、
日本外国特派員協会で
記者会見し、「できるだけ
早く
無罪を
明らかにし、
日本社会への
信用を
取り戻す必要が
ある」
などと
述べました。
日産自動車の
前会長カルロス・ゴーン
被告(64)は、みずからの
報酬を
有価証券報告書に
少なく
記載した
金融商品取引法違反の
罪や
特別背任の
罪で
起訴され、
去年11
月の
最初の
逮捕以降、
4日まで106
日間にわたって
身柄を
拘束されています。
先月から新たにゴーン前会長の弁護を担当している弘中惇一郎弁護士は、東京 丸の内の日本外国特派員協会で初めて記者会見を開きました。
この中で弘中弁護士は「今回の事件はほとんどが10年以上前の話で日産も当時から知っていたことばかりだ。今になって何のために検察に届け出たのか大変奇妙な感じがする。常識的に考えて刑事事件になるようなものではない」と指摘しました。
そのうえで「このような事件が起きれば海外から優れた経営者が日本に来なくなると海外のメディアは報じている。日本の社会や将来のためにもできるだけ早く無罪を明らかにし、信用を取り戻す必要がある」と述べました。
また4日前に新しい弁護団としては初めて保釈請求を行ったことについて、「逃亡や証拠隠滅を疑われないような説得力のある保釈申請を出したつもりだ。ゴーン前会長が外部と情報交換することができなくなるような工夫をコンピュータや監視カメラを使って具体的に考え裁判所に提案している」と述べました。