日本新闻: 東京医大合否判定前に寄付金のやり取りか第三者委が指摘

東京とうきょう医大いだい合否ごうひ判定はんてい前まえに寄付きふ金きんのやり取やりとりか第三者だいさんしゃ委いが指摘してき

Mar 5, 2019 04:03

Furigana

不正ふせい入試にゅうし問題もんだいを受うけて設置せっちされた、東京とうきょう医科いか大学だいがくの第三者だいさんしゃ委員いいん会かいは、臼井うすい正彦まさひこ前ぜん理事りじ長ちょうが一部いちぶ受験じゅけん生せいの関係かんけい者しゃと、合否ごうひ判定はんてい前まえに文部もんぶ科学かがく省しょうが禁止きんししている寄付きふ金きんのやり取やりとりを行おこなっていた可能かのう性せいがあると指摘してきしました。東京とうきょう医科いか大学だいがくの不正ふせい入試にゅうし問題もんだいについて、大学だいがくは４よん日にち夜よる、第三者だいさんしゃ委員いいん会かいによる調査ちょうさ報告ほうこく書しょを公表こうひょうしました。

それによりますと、不正ふせい入試にゅうしを行おこなったとされる臼井うすい前ぜん理事りじ長ちょうはメモを残のこしていて、そこには受験生じゅけんせい11人にんの名前なまえと、１いち人にん当あたり300万まん円えんから3000万まん円えんの寄付きふの金額きんがくが記載きさいされていたということです。

11人にんは全員ぜんいん合格ごうかくしたということですが、第三者だいさんしゃ委員いいん会かいはこのうち、７なな人にんに得点とくてん操作そうさが疑うたがわれるとしています。

また、実際じっさいに寄付きふをした10人にん中ちゅう５ご人にんの金額きんがくは、メモに記しるされていたものと一致いっちしていました。

さらに、一部いちぶ受験生じゅけんせい側がわと寄付きふ金きんのやり取やりとりを合格ごうかく発表はっぴょう前まえにしていたことを伺うかがわせる別べつのメモも見みつかったということです。

受験生じゅけんせい側がわが臼井うすい前ぜん理事りじ長ちょうと寄付きふ金きんのやり取やりとりをした手紙てがみには、「もし入学にゅうがくが許ゆるされましたら、育そだてていただく大学だいがくのためには、寄付きふは３さん千万せんまんは用意よういするつもりでおります」と記しるされていたということです。

文部もんぶ科学かがく省しょうは合否ごうひ判定はんてい前まえに寄付きふ金きんの約束やくそくをすることを禁きんじていますが、第三者だいさんしゃ委員いいん会かいは大学だいがく側がわと受験生じゅけんせいの関係かんけい者しゃの間まで、合否ごうひ判定はんてい前まえに寄付きふ金きんに関にかんするやり取やりとりがあった疑うたがいが強つよいと指摘してきしています。

一方いっぽう、政治せいじ家かの口利くちききによる不正ふせいの可能かのう性せいについては、今回こんかいも議員ぎいんの名前なまえや詳くわしい状況じょうきょうは明あきらかにされませんでした。

東京とうきょう医大いだい「真摯しんしに受け止うけとめ」

東京とうきょう医科いか大学だいがくは「不利益ふりえきを受うけた方々かたがたには誠実せいじつに向き合むきあい、対応たいおうさせていただきます。第三者だいさんしゃ委員いいん会かいから指摘してきされた事項じこうを真摯しんし（しんし）に受け止うけとめ、再発さいはつ防止ぼうしを徹底てっていします」とコメントしています。