記念のレリーフが設置されたのは、東京臨海高速鉄道りんかい線の国際展示場駅の構内です。去年11月に生誕90年を迎えた手塚治虫さんの功績を広く伝えようと、公共の場に芸術作品を展示する“パブリックアート”に取り組む「日本交通文化協会」が漫画やアニメのイベントも開かれる東京ビッグサイトの最寄り駅に設置しました。
18日行われた除幕式には「手塚プロダクション」の取締役を務める長女のるみ子さんが出席し、「世界中のアニメファンが利用するこの駅に設置されることで、漫画という日本特有の文化にさらに関心を持ってもらいたい」とあいさつしました。
レリーフは陶板で、縦およそ2.6メートル、横およそ8.8メートルの大きさで、「鉄腕アトム」や「ブラック・ジャック」、それに「リボンの騎士」など、手塚作品の36のキャラクターが一堂に行進する様子が立体的に表現されていて、通りがかった人たちが写真を撮るなどしていました。
手塚作品のファンだという20代の女性は「立体的になっているキャラクターが今にも飛び出してきそうです。改札の目の前にあるので多くの人の目を引いていいと思います」と話していました。