ひきこもりの
長期化や
高齢化が
問題に
なる中、
介護などの
支援を
受けている
高齢者の
家庭で、
同居している
子どもがひきこもり
状態になっている
事例が
数多く
確認されていることが、ひきこもりの
家族の
会が
行った
調査でわかりました。
専門家は、
複数の
行政機関や
組織が
連携してひきこもりの
支援に当たる
必要性を
指摘しています。
調査の
結果は、「KHJひきこもり
家族会連合会」が21
日、
東京 千代田区で
開いた
集会で
報告しました。
ひきこもりをめぐっては、80代の親が50代のひきこもりの子どもを支える、いわゆる「8050問題」など、高年齢化や長期化が大きな課題となっています。
集会では家族の会とともに調査を行った愛知教育大学の川北稔准教授が、高齢者の介護の相談や支援などを行う「地域包括支援センター」を対象に行った調査について報告しました。
それによると、有効な回答のあった260余りのセンターのうち6割近くが、相談を受けた高齢者の家庭に、ふだんは家にいてほとんど外出しない状態が半年以上続くひきこもりの子どもがいるケースがあったと回答したということです。
中には、ともに認知症の70代の両親と同居していた50代の未婚の娘がひきこもっていたケースなどがありました。
一方で、ひきこもりの子どもと面談できなかったり、親の支援が必要なくなったあと、関係が途絶えるケースもあったということです。
川北准教授は「高齢化したひきこもりの事例を見つけ、支援し、見守るには単一の機関では難しく、複数の機関が連携することが重要だ」と話しました。