23
日昼すぎ、
日本の
最南端・
沖ノ鳥島の
排他的経済水域で、
中国の
海洋調査船が
事前の
手続きを
行わずに
調査とみられる
活動を
行っているのが
確認され、
海上保安本部は
中止を
求めるとともに
監視を
続けています。
第3管区海上保安本部によりますと、23
日午後0時半ごろ、
沖ノ鳥島の
東北東およそ165
キロの
日本の
排他的経済水域で、
中国の
海洋調査船「
嘉庚」が
船体の
後部から
ロープのようなものを
海中にのばした
状態で
航行しているのを、パトロール
中の
海上保安本部の
航空機が
見つけました。
航空機から無線で呼びかけたところ「海水温度の調査をしている」と応答があったということです。
日本の排他的経済水域で海洋調査を行う場合は、事前に日本の同意を得ることが必要ですが、中国側の事前の手続きはないということです。
このため、海上保安本部は「同意をえない海洋の科学的調査などを実施することは認められない」として、調査を中止するよう無線で呼びかけました。
航空機が午後1時半に現場を離れた時点でも「嘉庚」はロープのようなものをのばした状態で航行を続けていたということで、海上保安本部は、巡視船を現場の海域に派遣して監視や警戒に当たっています。