「カブトムシ」の
愛称で
親しまれたドイツの
大手自動車メーカー、フォルクスワーゲンの
小型車「ビートル」の
生産が
終わり
最後の
1台を
製造したメキシコの
工場では
多くの
従業員が
別れを
惜しみました。フォルクスワーゲンの「ビートル」はナチスドイツ
時代の1930
年代に
生産が
始まった
小型車で、
丸みを
帯びたフォルムから「カブトムシ」の
愛称で
親しまれてきました。
世界で2000万台以上が販売されましたが近年は売れ行きが低迷し去年9月、生産の終了が発表されました。
10日、唯一、生産を続けていたメキシコ中部プエブラ州の工場で最後の1台が完成しました。
工場では記念のセレモニーが行われスペイン語で「ありがとう、ビートル」と書かれた看板の前に水色の車体の最後の「ビートル」がゆっくりと登場しました。
メキシコの伝統音楽が生演奏されるなか工場の従業員は「バイバイ」などと書かれたTシャツを着て「ビートル」を囲んで拍手を送り、80年余りの歴史を持つ名車に別れを告げました。
AP通信によりますと最後に生産された1台は販売はされず、メキシコ国内にあるフォルクスワーゲンが運営する博物館で保管されるということです。
日本を含む世界中のファンたちからはツイッターで「本当にお疲れ様でした。また会える日まで」など生産の終了を惜しむ声が相次いでいます。