岩手 釜石 根浜海岸
岩手県釜石市鵜住居町の根浜海岸では今月20日、9年ぶりに海開きが行われます。
15日は地元の親子連れなどおよそ40人が集まり海辺に流れ着いた流木やゴミなどを拾い集めました。
釜石市内で唯一の海水浴場だった根浜海岸は東日本大震災の津波で砂浜が削り取られるなどの被害を受けましたが、県が砂を盛る工事などを進め海岸の一部のおよそ150メートルの区間で遊泳が可能になりました。
海水浴を楽しめるのは今月20日から来月12日までで期間中はシーカヤックやシュノーケリングの体験なども予定されています。
参加した小学5年生の女の子は「小さいときに東日本大震災があったため、これまでは海をあまり身近に感じませんでした。海水浴がどんな感覚なのか楽しみです」と話していました。
清掃を企画した根浜MINDの廣田一樹さんは「多くの人にきれいな海を見てもらい、海の楽しさを感じてほしい」と話していました。
岩手県は来年夏までには残りの砂浜の復旧工事も完了させる予定です。
宮城 気仙沼 小泉海水浴場
一方、宮城県気仙沼市の海水浴場では9年ぶりに海開きを迎えるのを前に、関係者が神事を行って海の安全を願いました。
気仙沼市本吉町の小泉海水浴場は東日本大震災の津波で砂浜が削り取られ閉鎖されていましたが、防潮堤の建設と砂浜の復旧工事が終わり、週末の今月20日、9年ぶりの海開きを迎えます。
海岸では15日、海の安全を願う神事が行われ、地元の観光協会の関係者などおよそ40人が玉串をささげました。
小泉海水浴場はかつては環境省が選ぶ快適な海水浴場の百選にも選ばれ、毎年、およそ5万人が訪れていたということで、海開きが地元の活性化につながると期待されています。
本吉町観光協会の芳賀勝寿会長は「海開きを行うことになって大変うれしいです。海水浴の方には安全に気をつけながら楽しんでもらいたいです」と話していました。