日本新聞: 「手足口病」流行拡大過去10年で最多に

「手足てあし口ぐち病びょう」流行りゅうこう拡大かくだい過去かこ10年ねんで最多さいたに

Jul 16, 2019 14:07

Furigana

主おもに幼おさない子こどもが感染かんせんし、手足てあしや口くちに発疹はっしんができる「手足てあし口ぐち病びょう」の流行りゅうこうが拡大かくだいしています。患者かんじゃ数すうはこの時期じきとしては過去かこ10年ねんで最もっとも多おおくなっており、国立こくりつ感染かんせん症しょう研究所けんきゅうじょは今後こんごピークを迎むかえる可能かのう性せいが高たかいとして、手洗てあらいなど、予防よぼうを徹底てっていしてほしいと呼よびかけています。

「手足てあし口ぐち病びょう」は、手てや足あし、それに口くちの中なかなどに発疹はっしんができるウイルス性せいの感染かんせん症しょうで、幼おさない子こどもではまれに脳炎のうえんなどの重おもい症状しょうじょうを引き起ひきおこすことがあります。

国立こくりつ感染かんせん症しょう研究所けんきゅうじょによりますと、今月こんげつ７なな日にちまでの１いち週間しゅうかんに、全国ぜんこくのおよそ3000の小児しょうに科かの医療いりょう機関きかんから報告ほうこくされた患者かんじゃ数すうは３さん万まん1065人にんで、１いち医療いりょう機関きかん当あたりでは9.79人にんとなりました。

この時期じきとしては過去かこ10年ねんで最もっとも大おおきな流行りゅうこうとなっています。

都道とどう府県ふけん別べつでは、福井ふくい県けんで31.13人にん、石川いしかわ県けんで26.76人にん、香川かがわ県けんで17.11人にん、三重みえ県けんで17.05人にん、滋賀しが県けんで16.41人にん、などとなっていて、流行りゅうこうの中心ちゅうしんがこれまで最もっとも多おおかった九州きゅうしゅう地方ちほうから、中部ちゅうぶ地方ちほうなど東ひがしに移うつってきています。

流行りゅうこうは、今後こんご１いち週間しゅうかんから２に週間しゅうかんでピークを迎むかえる可能かのう性せいが高たかいということで、国立こくりつ感染かんせん症しょう研究所けんきゅうじょの藤本ふじもと嗣人じん室長しつちょうは「特とくに幼おさない子こどもがいる家庭かていや保育園ほいくえんなどでは、オムツの適切てきせつな処理しょりやこまめな手洗てあらい、それにタオルを共有きょうゆうしないなど予防よぼうを徹底てっていしてほしい」と呼よびかけています。