アフリカ予選でモロッコを率いたのは、かつて日本代表の指揮をとったハリルホジッチ氏でした。
グループFの初戦で前回大会準優勝のクロアチアと0対0で引き分けると、第2戦では世界2位のベルギーを2対0で破る金星を挙げました。 そして、第3戦でもカナダを2対1で破り、グループ首位で36年ぶりに決勝トーナメントに進出し、ベルギーを1次リーグ敗退に追い込んだのです。
左利きのミッドフィルダーで主に右サイドとしてプレーするジエシュ選手は、正確なキックと独特のアイデアで攻撃を組み立てます。
1次リーグのカナダ戦でも右サイドからのクロスボールで味方の2点目をアシストするなど、攻守でチームの鍵を握っています。
スペインの選手がボールを持つとすぐに、大ブーイングが起こり、さながらモロッコのホームゲームのようでした。
日本が壁を越えるためには、クラブチームでふだんから高いレベルでプレーし、その経験を積み重ねていくことが大切だという指摘でした。
強力なサイド攻撃
強豪 スペインとの戦い
したたかにPK戦に
【詳しいデータはこちら】モロッコ×スペイン
ポルトガル戦も守り勝つ
【詳しいデータはこちら】モロッコ×ポルトガル
アラブの星となるか
中東で初めて開かれているサッカーのワールドカップカタール大会は、日本にとってベスト8の壁を越えることがどれだけ難しいかを改めて思い知らされる大会となりました。
その大会で、日本が成し遂げられなかった、初めてのベスト8進出を果たした国があります。ヨーロッパと南米のチーム以外で唯一ベスト8に勝ち残った、モロッコです。勢いは止まらず、準々決勝でポルトガルに競り勝ち、アフリカ勢初のベスト4進出も果たしました。
日本代表との共通点も多い “モロッコ”