Japanese News: 原因不明の乳幼児の病気「川崎病」発見川崎富作さん死去

原因げんいん不明ふめいの乳幼児にゅうようじの病気びょうき「川崎かわさき病びょう」発見はっけん川崎かわさき富とみ作さくさん死去しきょ

Jun 10, 2020 15:06

Furigana

原因げんいん不明ふめいの乳幼児にゅうようじの病気びょうきで、全身ぜんしんの血管けっかんに炎症えんしょうを起おこす「川崎かわさき病びょう」を発見はっけんした小児しょうに科か医いの川崎かわさき富とみ作さくさんが、東京とうきょう都内とないの病院びょういんで、老衰ろうすいのため亡なくなりました。95歳さいでした。

川崎かわさき富とみ作さくさんは、大正たいしょう14年ねん、東京とうきょう浅草あさくさに生うまれ、昭和しょうわ23年ねんに、当時とうじの千葉ちば医科いか大学だいがくの医学いがく専門せんもん部ぶを卒業そつぎょうしました。

その後そのご、日赤にっせき中央ちゅうおう病院びょういん、今いまの日本にっぽん赤十字せきじゅうじ社しゃ医療いりょうセンターの小児しょうに科かで勤務きんむしていたとき、高熱こうねつと体からだ全体ぜんたいに赤あかい発疹はっしんが現あらわれ、舌したがいちごのように赤あかくはれる乳幼児にゅうようじの患者かんじゃがいるのに気付きづきました。

昭和しょうわ42年ねんには、50人にんの患者かんじゃの症状しょうじょうについて、原因げんいん不明ふめいの新あたらしい病気びょうきとして世界せかいで初はじめて報告ほうこくし、のちに「川崎かわさき病びょう」として国際こくさい的てきにも知しられるようになりました。

川崎病かわさきびょうは、国内こくないでは、毎年まいとし1万まん5000人にん以上いじょうが新あらたに発症はっしょうしており、一部いちぶの患者かんじゃでは心臓しんぞうに後遺症こういしょうが残のこります。

川崎かわさきさんは、旧きゅう厚生省こうせいしょうの研究けんきゅう班はんの班長はんちょうとして原因げんいんの解明かいめいや診断しんだんや治療ちりょう法ほうの開発かいはつを進すすめ、平成へいせい2年ねんに日本にっぽん赤十字せきじゅうじ社しゃ医療いりょうセンターを定年ていねん退職たいしょくして以降いこうも、日本にっぽん川崎かわさき病びょう研究けんきゅうセンターの理事りじ長ちょうなどをつとめ、研究けんきゅうとともに、患者かんじゃや親おやからの電話でんわ相談そうだんにも応おうじてきました。