日本新聞: ”密”回避のロボット開発進む工場などで活用へ新型コロナ

”密みつ”回避かいひのロボット開発かいはつ進すすむ工場こうじょうなどで活用かつようへ新型しんがたコロナ

Jun 14, 2020 11:06

Furigana

新型しんがたコロナウイルスの感染かんせんを防ふせぐ新あたらしい生活せいかつ様式ようしきを念頭ねんとうに、工場こうじょうや店舗てんぽなどでの「密みつ」を減へらすロボットの開発かいはつが進すすめられています。東京とうきょう江東こうとう区くにある産業さんぎょう技術ぎじゅつ総合そうごう研究所けんきゅうじょの研究けんきゅう拠点きょてんでは、工場こうじょうなどを想定そうていして作業さぎょうする人ひとが狭せまい範囲はんいに密集みっしゅうしないよう部品ぶひんの仕分しわけなどを行おこなうロボットを開発かいはつしています。

開発かいはつ中ちゅうのロボットはアーム型がたで、ＡえいＩあい＝人工じんこう知能ちのうが搭載とうさいされ、立体りったい的てきな部品ぶひんの大おおきさや形かたちを瞬時しゅんじに見分みわけることができます。

人ひとによる確認かくにんが必要ひつようだった、細こまかな部品ぶひんの仕分しわけを自動じどうで行おこなえるようになるため、すでに大手おおて自動車じどうしゃメーカーと実用じつよう化かに向むけた検討けんとうが始はじまっているということです。

また、商品しょうひんの陳列ちんれつや在庫ざいこ管理かんりを行おこなうことができるロボットの実証じっしょう実験じっけんも行おこなわれています。

コンビニなどでの活用かつようが想定そうていされていて、注文ちゅうもんを受うけると客きゃくをよけながら移動いどうし、棚たなから指定していされた商品しょうひんを取とって運はこぶことができます。従業じゅうぎょう員いんが店内てんないを行き来いききする回数かいすうを減へらし、人ひととの接触せっしょくや密みつになる状況じょうきょうを避さけることにつながります。

産業さんぎょう技術ぎじゅつ総合そうごう研究所けんきゅうじょの堂前どうまえ幸康ゆきやす研究けんきゅうチーム長ちょうは、「感染かんせんリスクを避さけるために、これからはロボットが人ひとと人ひとの間まを仲介ちゅうかいをする形かたちの新あたらしい生産せいさんや物流ぶつりゅうのモデルを作つくっていくことが重要じゅうようになる」と話はなしています。