ノーベル平和へいわしょう報道ほうどう関係かんけいしゃ 受賞じゅしょうよろこと共ととも今後こんご決意けついかた

Easy Japanese news
Oct 9, 2021 06:10 0
Furigana
ことしのノーベル平和へいわしょうには、政権せいけん強権きょうけんてき姿勢しせい批判ひはんしてきたフィリピンのインターネットメディアのマリア・レッサ代表だいひょうと、ロシアの新聞しんぶんのドミトリー・ムラートフ編集へんしゅうちょうえらばれました。

2にん受賞じゅしょうよろこと共ととも今後こんご政権せいけん圧力あつりょくくっせず報道ほうどう自由じゆうまも決意けついかたりました。

ことしのノーベル平和へいわしょうには、

▽フィリピンのインターネットメディア「ラップラー」の代表だいひょうでドゥテルテ政権せいけん批判ひはんしてきたマリア・レッサと、

▽ロシアの新聞しんぶん「ノーバヤ・ガゼータ」の編集へんしゅうちょうつとプーチン政権せいけん批判ひはんてき報道ほうどう姿勢しせいつらぬいてきたドミトリー・ムラートフが、えらばれました。

授賞じゅしょう理由りゆうについて選考せんこう委員いいんかいは、「民主みんしゅ主義しゅぎ報道ほうどう自由じゆう逆境ぎゃっきょうあるなか、理想りそうてき世界せかい実現じつげんのために立ち上たちあがったすべてのジャーナリスト代表だいひょうだ」としています。

このあと、オンライン会見かいけんしたレッサは「この受賞じゅしょうわたしではなく『ラップラー』がけたものだとおもいます」とよろこかたとともに、「どうすればジャーナリスト使命しめいたせるのか。なぜ地域ちいき世界せかい事実じじつつたつづけることがこれほどむずかしいのかをかんがえながらたたかつづけています」とべ、ドゥテルテ政権せいけんによる抑圧よくあつくっすることなく、真実しんじつ追求ついきゅうしていく決意けついしめしました。
一方いっぽう、モスクワで報道ほうどうじん取材しゅざいおうじたムラートフは、15ねんまえ何者なにものかに殺害さつがいされた同僚どうりょう女性じょせい記者きしゃれ「ノーベルしょう選考せんこう委員いいんかいは、第三者だいさんしゃかいして彼女かのじょ受賞じゅしょうできるよう工夫くふうしたのだろう」とべ、平和へいわしょうくなったおお同僚どうりょうたちにささげたいという姿勢しせいしめしました。

そして、「ロシアでは、議会ぎかいおお国民こくみんこえ代表だいひょうしているわけではなく、メディア少数しょうすう意見いけんつたえてきた」とべ、プーチン政権せいけん与党よとうおおくの国民こくみんから支持しじされているわけではないとして、抑圧よくあつされたひとたちのこえをメディアがつたえていく意義いぎ強調きょうちょうしました。

同様どうよう受賞じゅしょうはナチス時代じだいにも

ことしのノーベル平和へいわしょうには、報道ほうどう自由じゆうかか政権せいけん強権きょうけんてき姿勢しせい批判ひはんしてきたフィリピンとロシアの報道ほうどう関係かんけいしゃえらばれましたが、同様どうようしょうだい世界せかい大戦たいせんはじまるまえ、ナチス政権せいけん批判ひはんしたドイツじんのジャーナリストにもおくられています。

ノーベル平和へいわしょう選考せんこう委員いいんかいは1935ねん、ドイツじんジャーナリストのカール・フォンオシエツキーにノーベル平和へいわしょうおくりました。

フォンオシエツキーは、だい世界せかい大戦たいせんはじまるまえにナチス・ドイツが国際こくさい条約じょうやくはんしてさい軍備ぐんびすすめているうごつたえ、ナチスによって投獄とうごくされました。

受賞じゅしょうらせいたヒトラーは激怒げきどし、すべてのドイツじんにノーベルしょう受賞じゅしょうきんじ、めつけ強化きょうかしました。

今回こんかいのノーベル平和へいわしょう授賞じゅしょう理由りゆうについて、選考せんこう委員いいんかいは「民主みんしゅ主義しゅぎ報道ほうどう自由じゆうおびやかされている世界せかいにおいて、理想りそうのために立ち上たちあがったジャーナリストたちだ」と説明せつめいしていて、世界せかいふたた報道ほうどう自由じゆう危機ききてき状況じょうきょうあるという認識にんしきしめしています。

ゴルバチョフ祝福しゅくふく

ロシアのプーチン政権せいけん批判ひはんてき報道ほうどうつづけてきた新聞しんぶん「ノーバヤ・ガゼータ」のムラートフ編集へんしゅうちょうが、ことしのノーベル平和へいわしょうえらばれたことについて、みずからも1990ねんにノーベル平和へいわしょう受賞じゅしょうしたきゅうソビエトのゴルバチョフもと大統領だいとうりょうは8にち声明せいめい発表はっぴょうし「今日きょう世界せかいにおける報道ほうどう機関きかん重要じゅうようせいおおいにたかめるものだ」と評価ひょうかしました。

ゴルバチョフこれまで「ノーバヤ・ガゼータ」への支援しえんおこななどその活動かつどうふかかかわっていて、ムラートフについて「勇敢ゆうかん誠実せいじつジャーナリストだ」とたたえたうえで、いま報道ほうどう姿勢しせいつらぬよううながしました。

フィリピンのネットメディアしょう報道ほうどうひかりを」

ことしのノーベル平和へいわしょうに、フィリピンのインターネットメディア、「ラップラー」の代表だいひょうのマリア・レッサえらばれたことをけて、フィリピンのジャーナリスト団体だんたい相次あいついで声明せいめいしました。

このうち、フィリピン・ジャーナリスト全国ぜんこく連合れんごうは、ドゥテルテ政権せいけんによって報道ほうどう抑圧よくあつされ、レッサ名誉めいよ毀損きそんつみ有罪ゆうざい判決はんけつ言い渡いいわたされていることなどまえ、「困難こんなん状況じょうきょうなかでも報道ほうどう自由じゆう守り抜まもりぬいていることを称賛しょうさんしたい」とする声明せいめいしました。

そのうえで「基本きほんてき自由じゆう民主みんしゅ主義しゅぎへの攻撃こうげきつづけられているなかでも真実しんじつ追求ついきゅうをやめないフィリピンのすべてのジャーナリストに対にたいこのしょうひかりをもたらすことをねが」としています。

またフィリピン外国がいこく特派とくはいん協会きょうかいは「フィリピンの記者きしゃオンラインじょうでのいやがらせだけではなく、拘束こうそく殺害さつがいなど暴力ぼうりょくにさらされている。レッサ受賞じゅしょうによりこうした窮状きゅうじょう国際こくさいてき注目ちゅうもくあつまることを期待きたいしている」とする声明せいめいしました。

国連こくれん報道ほうどう自由じゆう不可欠ふかけつ

ことしのノーベル平和へいわしょうに、報道ほうどう関係かんけいしゃ2にんえらばれたことについて、国連こくれんのグテーレス事務じむ総長そうちょうは8にち声明せいめい発表はっぴょうし「報道ほうどう自由じゆうは、平和へいわ正義まさよし人権じんけんのために不可欠ふかけつだ。不正ふせい行為こうい調査ちょうさし、市民しみん情報じょうほう提供ていきょうし、指導しどうしゃ責任せきにんあきらかにするジャーナリストがいなければ、自由じゆう公正こうせい社会しゃかい実現じつげんできない」とべ、祝意しゅくいしめしました。

そのうえで世論せろん誤解ごかいさせたり暴力ぼうりょくをあおったりする情報じょうほうえていると指摘してきし「自由じゆう独立どくりつしたジャーナリズムは、あやまった情報じょうほうたたかうえでの最大さいだい味方みかただ。ジャーナリスト役割やくわり認識にんしきし 多様たようメディア支援しえんする取り組とりく強化きょうかしなければならない」と国際こくさい社会しゃかいびかけました。

ムラートフ同僚どうりょうのため」

ことしのノーベル平和へいわしょうえらばれたロシアの新聞しんぶん「ノーバヤ・ガゼータ」の編集へんしゅうちょうつとめるドミトリー・ムラートフは、8にち午後ごご、モスクワにある本社ほんしゃまえ国内外こくないがい記者きしゃだん取材しゅざいおうじました。

このなかでムラートフは、プーチン政権せいけん批判ひはんてき報道ほうどうつづけ、15ねんまえ何者なにものかに殺害さつがいされた同僚どうりょうのポリトコフスカヤ記者きしゃれて「ノーベルしょう選考せんこう委員いいんかいは、第三者だいさんしゃかいして彼女かのじょ受賞じゅしょうできるよう工夫くふうしたのだろう」とべ、今回こんかい平和へいわしょうくなったおお同僚どうりょうたちにさづけられるべきものだという認識にんしきしめしました。

そして「ロシアでは、議会ぎかいおお国民こくみんこえ代表だいひょうしているわけではなく、メディア少数しょうすう意見いけんつたえてきた」とべ、先月せんげつおこなわれたロシアの議会ぎかい選挙せんきょ圧勝あっしょうしたプーチン政権せいけん与党よとうおおくの国民こくみんから支持しじされているわけではないとして、抑圧よくあつされたひとたちの意見いけんをメディアがつたえる意義いぎうったえました。

一方いっぽう、「ノーバヤ・ガゼータ」がロシア政府せいふから外国がいこくのスパイを意味いみする「外国がいこく代理人だいりにん」に指定していされ、活動かつどう制限せいげんされる可能かのうせいについてかれると「そうなれば記事きじ署名しょめいらんに『外国がいこく代理人だいりにん=ノーベルしょう受賞じゅしょうしゃ』といてみせる」とべ、権力けんりょくくっしない姿勢しせい強調きょうちょうしました。

受賞じゅしょうもロシア法務省ほうむしょうは「外国がいこくスパイ」を指定してい

ロシアのプーチン政権せいけん批判ひはんてき報道ほうどうつづけてきた新聞しんぶん「ノーバヤ・ガゼータ」のムラートフ編集へんしゅうちょうがノーベル平和へいわしょうえらばれた8にち、ロシア法務省ほうむしょうは、3つの報道ほうどう機関きかんと9にん記者きしゃ外国がいこくのスパイを意味いみする「外国がいこく代理人だいりにん」に指定していしたと発表はっぴょうしました。

今回こんかいあらに「外国がいこく代理人だいりにん」に指定していされたのは、はん体制たいせい指導しどうしゃナワリヌイ毒殺どくさつ未遂みすいとされる事件じけんにロシアの治安ちあん機関きかん関与かんよしたとつたえた、国際こくさいてき調査ちょうさ報道ほうどうグループ、ベリングキャットや、イギリスの公共こうきょう放送ほうそうBBCの記者きしゃなどです。

外国がいこく代理人だいりにん」に指定していされると、資金しきん収支しゅうしについて詳細しょうさい報告ほうこくすることがもとめられるなど当局とうきょく監視かんしつよまり、ロシアのメディアは、スポンサーが資金しきん提供ていきょう停止ていしして経営けいえいなんおちいり、事実じじつじょう取材しゅざい活動かつどう制限せいげんされることになります。

ロシア法務省ほうむしょうによりますと、2017ねん以降いこう今回こんかいぶんもあわせて85の報道ほうどう機関きかん記者きしゃが「外国がいこく代理人だいりにん」に指定していされているということです。

プーチン政権せいけんは、批判ひはんてきなメディアに対にたいして外国がいこく代理人だいりにん」に指定していするなど圧力あつりょくつよめていて、これに対にたいし、「ノーバヤ・ガゼータ」などの独立どくりつけいのメディアは、ことし8つき、プーチン政権せいけんに対にたいして、公開こうかい書簡しょかんおくり、報道ほうどう自由じゆう保障ほしょうするようもとめています。

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