奈良市に
ある世界遺産の
興福寺は、
境内の
駐車場を
利用する
観光バスが
急増し
交通に
支障が
出ているとして、
来月から
2か月間、
土日と
祝日の
受け入れを
中止することを
決めました。
近くに
ある春日大社も
同じ理由で
バスの
受け入れ中止を
決めていて、
秋の
観光シーズンを
迎える中、
異例の
事態となっています。
奈良市の
奈良公園周辺では
観光バスなどによる
交通渋滞が
課題となっていて、
県はことし
4月、
およそ45
億円をかけて
新たなバスターミナルを
オープンさせました。
しかし事前の予約が必要など、使い勝手が悪いという声が相次ぎ、利用台数は6月までの2か月間、想定の半数以下にとどまっています。
さらにターミナルの整備とともに公園内にある県営駐車場の利用も制限されたため、多くの観光バスが別の駐車場に流れているとみられます。
こうした中、奈良公園にある世界遺産の興福寺は、境内の駐車場を利用する観光バスが急増し、渋滞などの支障が出ているとして、来月からの2か月間、土日と祝日のバスの受け入れを中止することを決めました。
近くにある春日大社も境内にある駐車場への観光バスの受け入れを来月から2か月間、土日と祝日は中止することを決めていて、秋の観光シーズンを迎える中、異例の事態になっています。
興福寺は「興福寺を参拝しない観光客のバスの利用もあり、残念だった。県には奈良公園周辺の渋滞を改善してもらいたい」と話しています。
興福寺と春日大社が相次いで観光バスの受け入れ中止を決めたことについて、奈良県の奈良公園室は「秋の観光シーズンにどれほどの影響があるのか懸念している。渋滞を起こさないようバスターミナルの利用を促したい」と話しています。