イラン
情勢が
緊迫化する
中、アメリカの
トランプ政権でイラン
政策を
統括する
高官が
NHKの
インタビューに
応じ、イランのロウハニ
大統領が
制裁解除を
交渉の
条件にしていることについて「イランはアメリカとの
交渉を
始めるか、
経済の
崩壊を
見続けるか
いずれかだ」と
述べ、あくまでも
制裁は
解除しない
考えを
明らかにし、まずはアメリカとの
交渉の
テーブルに
就くよう
迫りました。
トランプ政権でイラン
政策を
統括するフック
特別代表は、
国連総会が
行われているニューヨークで25
日、
NHKの
単独インタビューに
応じました。
この中で、サウジアラビアの石油関連施設への攻撃についてフック特別代表は「ロウハニ大統領はイエメンの反政府勢力、フーシ派によるものだと主張しているが、衛星画像によると攻撃は北側から行われていて、フーシ派が拠点とする南側からではない。ロウハニ氏がうそをついていることを証明している」と述べ、イランが関与していたのは間違いないと主張しました。
そして「これは戦争行為だ。イランは孤立を深めている」と批判し、ニューヨークでイラン側とは接触していないと明らかにしました。
そのうえで、ロウハニ大統領が25日の国連での演説で制裁が続くかぎり交渉は拒否すると表明したことについて、「イランはアメリカとの交渉を始めるか、経済の崩壊を見続けるか、いずれかだ」と述べ、現時点ではあくまでも制裁の解除に応じない考えを明らかにし、まずはアメリカとの交渉のテーブルに就くよう迫りました。
また、ロウハニ大統領が演説でペルシャ湾のホルムズ海峡を周辺国と協力して安全を確保する独自の構想を打ち出したことについて、「火事の現場にその放火犯を呼ぶようなものだ」と強く非難しました。
そのうえでアメリカがホルムズ海峡の安全を確保するためとして結成を目指す有志連合への日本の参加に期待を示し、イランに対抗するため各国が行動を起こすよう呼びかけました。