去年2月、
戦闘ヘリコプターが
佐賀県の
住宅に
墜落した
事故で、
陸上自衛隊は
事故の
原因とされる
部品の
破断について、さび
止め
剤が
劣化して、
ほかの
部品とくっついたか、
機体に
取り付ける
前から
亀裂が
入っていた
可能性が
考えられるとする
調査結果を
公表しました。
去年2月、
佐賀県神埼市で
陸上自衛隊の
AH64
戦闘ヘリコプターが
住宅に
墜落して
炎上し、
乗員2人が
死亡、
小学生の
女の子がけがをしました。
事故の
前に
取り付けた「メインローターヘッド」と
呼ばれる
部品と、
回転翼とをつなぐ
ボルトが
破断したことが
原因とされ、27
日、
陸上自衛隊が
最終の
調査結果を
公表しました。
それによりますと、ボルトの破断についてはさび止め剤が劣化して、ボルトとほかの部品がくっつき、運転中の摩擦によって亀裂が入った可能性と、機体に取り付ける前から何らかの原因で亀裂が入っていた可能性が考えられるとして、操縦や整備のミスではないとしています。
メインローターヘッドは機体に取り付けられるまで、5年4か月にわたって保管されていて、陸上自衛隊は再発防止策として、さび止め剤の劣化を防ぐため、保管方法を金属製のコンテナに変更するほか、取り付ける前に、新たに超音波検査や動作確認を行って、劣化や亀裂がないか点検することにしています。