九州北部を襲った8月末の記録的大雨による災害発生から、28日で1カ月となりました。鉄工所から流出した大量の油で住宅約230棟に被害が出た佐賀県大町町では、多くの住民が今も汚れや臭いが落ちにくい油被害に悩みます。内閣府は、住宅の被害認定の特例として、通常は対象外となるレベルの浸水被害でも油の影響があれば公的支援を受けられるよう町に通知し、生活再建を後押ししています。
大町町を含む佐賀県内7市町では災害救助法に基づく支援の申請が始まっています。同町では28日現在、17世帯26人が避難所に身を寄せているほか、罹災証明書は申請があった281件のうち224件が交付されました。県が民間の物件を借り上げる「みなし仮設住宅」はこれまで1件申請がありました。同県武雄市でも11世帯29人が避難生活を続けています。