関係者によりますと、
今回発射された
弾道ミサイルは
島根県の
島後から
北寄りに370
キロほど
離れた
日本の
排他的経済水域の
境界付近に
落下したと
推定されるということです。
この海域は、北朝鮮の漁船による違法操業が問題となっている「大和堆」と呼ばれる漁場の周辺だということです。
これまでのところ、船舶や航空機の被害の情報はなく、防衛省は情報収集を進めるとともに北朝鮮側の意図を分析しています。
大和堆 日本有数の漁場
大和堆は石川県の能登半島沖300キロほど、島根県の隠岐の島の沖350キロほどのところにある日本の排他的経済水域で、日本有数の漁場です。
ここ数年、初夏から冬にかけて北朝鮮のイカ釣り漁船による違法操業が繰り返され、海上保安庁と水産庁が巡視船や取締船を出して警戒を続けています。
ことし8月にはこの海域で警戒活動を行っていた海上保安庁の巡視船に対して、北朝鮮の海軍のような旗を掲げた高速艇が一時30mほどの距離まで接近しました。
その際、巡視船に対して、高速艇の乗組員1人が小銃を向けて構えて威嚇するなどしていました。