静岡県熱海市で
大規模な
土石流が
発生してから24
日で3
週間です。
被害を
拡大させたとみられる
盛り土について、10
年余り前に
土砂の
搬入が
始まった
当初、
県と
市の
担当者が
流出の
危険性があるとして、
業者側に
対策を
求めていたことが
関係者への
取材で
分かりました。
県は盛り土への対応が、県と市の内部で適切に引き継がれてきたか調査しています。
静岡県熱海市の伊豆山地区で起きた大規模な土石流で、県と市は逢初川の上流部にあった盛り土が被害を拡大させたとみて造成の経緯や当時の対応を調べています。
これまでの調べで、この盛り土は14年前の平成19年に神奈川県小田原市の不動産業者が県の条例に基づいて熱海市に計画を届け出て、2年後の平成21年に土砂の搬入を始めたことが分かっています。
条例では土砂の流出や崩壊を防ぐ対策を講じるよう定められていますが、県の関係者によりますと、当初から川の上流部の谷に土砂が置かれたままになっていたということです。
このため県と市の担当者が、土砂が沢沿いに下流に向かって流出する危険性があるとして、業者側に土砂の表面を押し固めたり、せき止める措置を取ったりするよう対策を求めていました。
その後、業者は平成21年12月、市に対し盛り土を3段に固め、下部にえん堤を設置する計画書を提出しましたが、その後も土砂の搬入が続き、市が2度工事の中止を要請したものの、結果として盛り土は当初の計画を大幅に上回る規模になったということです。
県の条例には災害防止のため必要と認められる時は土砂搬入の停止などを命令できる規定がありますが、これまでの調査では命令が出された記録は確認されていないということで、県は盛り土への対応が県と市の内部で適切に引き継がれてきたか調査しています。
伊豆山地区住民 盛り土への懸念を市の担当者に伝える
今回の
土石流で
崩れた
盛り土について
静岡県熱海市の
伊豆山地区に50
年以上住んでいるという
男性はNHKの
取材に対し「10
年ほど
前にも
同じ場所で
土砂が
崩れたことがあり、
以前から
危険を
感じていた」と
指摘しました。
熱海市の
伊豆山地区で
飲食店などを
経営する
木下惠司さん(69)は、
以前から
何台もの
工事用のトラックが、
盛り土があった
川の
上流部に
向かう様子を
目撃していたということです。
このため盛り土が崩れないか不安を感じ、これまでに何度も現地を訪れて写真を撮影してきました。
10年ほど前、今回崩れたとみられる盛り土の周辺で、雨が降った後に撮影したという写真では、土砂が崩れたような様子が確認できます。
また、同じ日に別の角度から撮影したという写真には、今回崩れたとみられる場所に大量の土砂が積まれている様子も確認できます。
木下さんは盛り土が崩れるのではないかと考え、熱海市の担当者に懸念を伝えていたということで「住民たちがもっと不安を訴えるべきだったのかもしれない。二度とこのようなことが起きないよう、行政などには調査を進めてほしい」と話していました。
当時の工事関係者「別の場所で出た大量の残土を落とした」
10
年余り前に、
現場の
盛り土に
関係する
工事に
関わっていたという
男性がNHKの
取材に
応じ「
別の
場所の
造成工事で
出た
残土を
落としていた」と
証言しました。
男性は熱海市に盛り土の計画を届け出た神奈川県小田原市の不動産業者の指示を受け、10年余り前の土砂の搬入当時に工事に関わっていたということです。
男性は「伊豆山の宅地造成工事で出た大量の残土を大きなブルドーザーを使ってあの場所に落としていた。自分の家の庭をいじくっている感覚で、雨が降ると下の沢に土が流れていた。下流側に家があるとは全然知らなかった。もっと厳格な工事をすべきだったと思う」と話していました。
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N2
출처: NHK
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