Japanese News: 長崎原爆投下から76年浦上天主堂で早朝ミサ犠牲者に祈り

長崎ながさき原爆げんばく投下とうかから76年ねん浦上うらかみ天主堂てんしゅどうで早朝そうちょうミサ犠牲ぎせい者しゃに祈いのり

Aug 9, 2021 08:08 1

Furigana

原爆げんばくで破壊はかいされ、戦後せんご再建さいけんされた長崎ながさき市しのカトリック教会きょうかい、浦上うらかみ天主堂てんしゅどうでは、早朝そうちょうからミサが行おこなわれ、参列さんれつ者しゃが原爆げんばくの犠牲ぎせい者しゃに祈いのりをささげました。

爆心ばくしん地ちからおよそ500メートル北東ほくとうにある浦上うらかみ天主堂てんしゅどうは、76年ねん前まえの9日にち、長崎ながさきに投下とうかされた原爆げんばくの爆風ばくふうとその後そのごの火災かさいにより、一部いちぶの壁かべを残のこして倒壊とうかいしました。

また、周辺しゅうへん地域ちいきに住すんでいたカトリック信者しんじゃおよそ1万まん2000人にんのうち、8500人にんほどが犠牲ぎせいになりました。

昭和しょうわ34年ねんに再建さいけんされた聖堂せいどうでは、原爆げんばくの犠牲ぎせい者しゃを追悼ついとうするミサが9日にち朝あさ6時じから行おこなわれ、新型しんがたコロナウイルスの感染かんせん拡大かくだいを防ふせぐため、間隔かんかくを空あけて座すわるなどの対策たいさくをとったうえで、およそ200人にんが参列さんれつしました。

ミサでは、久志くし利とぎ津つ男おとこ主任しゅにん司祭しさいが「きょうで長崎ながさきに原爆げんばくが投下とうかされてから76年ねんがたちました。私わたしたちが被爆ひばく者しゃの方々かたがたにできることは、『大変たいへんだったね』と心こころからの労ねぎらいの気持きもちを持もつことと、『どうかゆっくりと休やすんでください』と安息あんそくを祈いのることです」と呼よびかけました。

そして参列さんれつ者しゃたちは、手てを合あわせて、犠牲ぎせい者しゃに祈いのりをささげていました。

長崎ながさき市内しないに住すむ被爆ひばく2世せいの69歳さいの女性じょせいは「父方ちちかたの両親りょうしんやきょうだい、あわせて7人にんが原爆げんばくで亡なくなっていて、毎年まいとし8月つき9日にちはお墓参はかまいりをしてミサに参加さんかしています。いまは核兵器かくへいきをなくしてほしいという気持きもちが一番いちばんです」と話はなしていました。

4歳さいで被爆ひばくの女性じょせい「目めも開あけられないような光ひかりだけを記憶きおく」

浦上うらかみ天主堂てんしゅどうを訪おとずれた市内しないに住すむ被爆ひばく者しゃの80歳さい女性じょせいは「4歳さいで被爆ひばくしたので目めも開あけられないような光ひかりだけを記憶きおくしています。核兵器かくへいきのない平和へいわな世の中よのなかになってほしいと願ねがっています。いまは新型しんがたコロナの感染かんせん拡大かくだいで不安ふあんでいっぱいですが、平和へいわな普通ふつうの日常にちじょうに戻もどってほしいです」と話はなしていました。