集会は、ロシアによる侵攻開始から今月24日で3年となるのを前に、ウクライナを支援する団体などが22日、首都ワシントンで開きました。
集会にはアメリカに駐在するウクライナのマルカロワ大使が出席し、ロシアによる侵攻を「残忍で、不当な侵略だ」と改めて非難したうえで、アメリカなどからの支援の継続が必要だと訴えました。
このあと、参加者たちは「ウクライナとの連帯を」とか「ロシアはテロリスト国家だ」と声をあげながら、ホワイトハウスの前などを行進しました。
トランプ政権はウクライナでの停戦をめぐってロシアとの直接協議に乗り出していますが、今月18日、サウジアラビアで行われたアメリカとロシアの協議に、ウクライナは「招かれなかった」と不快感を示す一方、トランプ大統領がゼレンスキー大統領を「選挙なき独裁者」と呼んで批判するなど、関係がぎくしゃくしています。
集会に参加した女性は「トランプ大統領は多くの偽の情報に耳を傾けており、ロシア側の発信を一言一句繰り返している」と懸念を示しました。
また別の男性は「侵略された国が参加せずに和平交渉はできない。ロシアは侵略者だ」と話し、停戦に向けた交渉にはウクライナの参加が不可欠だと訴えていました。
愛知 平和への願い込め 書家が「愛和」と揮ごう
愛知県のモスクでは、平和への願いを込めて書家などによる揮ごうが行われました。
このイベントは民間の団体の呼びかけで愛知県津島市にあるモスクで行われました。
岡崎市の書家 齊藤瓏山さんが平和や融和への願いを込めて「愛和」と書きあげました。
そして、モスクに集まった人たちが、アラビア語で「平和」と書かれた紙に、一刻も早い戦争の終結を願って、さまざまな言語で思いを書き込みました。
イベントを企画した和プロジェクトTAISHIの宮本辰彦代表は「軍事侵攻から3年となり、ウクライナだけでなく国際情勢が協調から分断に向かっていると感じる。ひと事ではなく、日本の和の精神のように皆で協調してほしい」と話していました。