日本新聞: 浅尾環境相“除染土の再生利用できるだけ全国で進める必要”

浅尾あさお環境かんきょう相しょう“除じょ染そめ土どの再生さいせい利用りようできるだけ全国ぜんこくで進すすめる必要ひつよう”

N2 Feb 25, 2025 11:02 36

Furigana

東京とうきょう電力でんりょく福島ふくしま第だい一いち原子力げんしりょく発電はつでん所しょの事故じこで除じょ染そめによって取り除とりのぞかれ福島ふくしま県けんの大熊おおくま町まちと双葉ふたば町まちにまたがる中間ちゅうかん貯蔵ちょぞう施設しせつに保管ほかんされている土どの再生さいせい利用りようや最終さいしゅう処分しょぶんをめぐり24日にち、双葉ふたば町まちの町長ちょうちょうが個人こじん的てきな見解けんかいと断ことわった上うえで「理解りかい醸成じょうせいが進すすまず危機きき的てきだ。まずは町まちを含ふくむ福島ふくしま県内けんないでの再生さいせい利用りよう受け入うけいれを検討けんとうする必要ひつようがある」という認識にんしきを示しめしました。これについて浅尾あさお環境かんきょう大臣だいじんは25日にちの閣議かくぎ後ごの会見かいけんで「大変たいへん深ふかく受け止うけとめている」としたうえで、再生さいせい利用りようをできるだけ全国ぜんこくで進すすめていく必要ひつようがあるという考かんがえを示しめしました。

原発げんぱつ事故じこのあと、福島ふくしま県内けんないの除じょ染そめによって取り除とりのぞかれた大量たいりょうの土どなどは大熊おおくま町まちと双葉ふたば町まちにまたがる中間ちゅうかん貯蔵ちょぞう施設しせつで保管ほかんされていて、2045年ねん3月つきまでに福島ふくしま県けん外がいで最終さいしゅう処分しょぶんすることが法律ほうりつで定さだめられています。

環境省かんきょうしょうはこのうち放射ほうしゃ性せい物質ぶっしつの濃度のうどが低ひくい土どについては、全国ぜんこくの公共こうきょう工事こうじなどで再生さいせい利用りようしたうえで、残のこりを最終さいしゅう処分しょぶんする方針ほうしんを示しめしていますが、関東かんとう地方ちほうで計画けいかくされた実証じっしょう事業じぎょうは地元じもとの反対はんたいで進すすんでいません。

こうした状況じょうきょうを受うけて双葉ふたば町まちの伊澤いさわ史朗しろう町長ちょうちょうは24日にち、報道ほうどう各社かくしゃの取材しゅざいに応おうじ、個人こじん的てきな見解けんかいと断ことわった上うえで「中間ちゅうかん貯蔵ちょぞう施設しせつの供用きょうよう開始かいしから10年ねんが経過けいかし、最終さいしゅう処分しょぶんや再生さいせい利用りようについて県内けんない外がいの理解りかい醸成じょうせいが進すすんでいないことは危機きき的てきだ。まずは町まちを含ふくむ福島ふくしま県内けんないでの再生さいせい利用りよう受け入うけいれを検討けんとうする必要ひつようがある」という認識にんしきを示しめしました。

これについて、浅尾あさお環境かんきょう大臣だいじんは25日にちの閣議かくぎ後ごの会見かいけんで「大変たいへん深ふかく受け止うけとめている。国くにとしても理解りかい醸成じょうせいを進すすめていかないと、中間ちゅうかん貯蔵ちょぞう施設しせつを受け入うけいれていただいた町長ちょうちょうに対にたいして大変たいへん申し訳もうしわけない」と述のべました。

その上うえで除じょ染そめで取り除とりのぞかれた土どについて「量りょうが多おおいのでできるだけ県けん外がい、全国ぜんこくで再生さいせい利用りようできるようにしていかないと、最終さいしゅう処分しょぶんの量りょうを減へらすことができないという課題かだいがある」と述のべ再生さいせい利用りようを全国ぜんこくで進すすめていく必要ひつようがあるという考かんがえを示しめしました。